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2007年10月27日

Bruce Springsteenの傑作『Magic』のポップネスと望郷の念

一般的に日本において90年代の洋楽シーンはオルタナで幕を開け、ブリットポップに浮き立ち、ニュー・メタルで終焉を迎えます。
90年代の音楽は80年代の反動だといわれ、その音楽の方向性が極端に違った為、90年代の中では80年代の音楽が埋没する結果となったように思います。
自分のように90年代の初めから熱心に洋楽を聴いて来た世代にとってはメジャーでないアーティストを聴く事が当たり前だったし、それこそがオルタナティブ・ロックの発端だったように思います。
だから、Bruce Springsteenのような80年代を象徴するヒーローは自分にとってどこか遠い存在だったし、そのジーンズの後姿さえもなんだか照れくさいものでしかなかったように思います。
そんな自分にとってのBruce Springsteenは90年代の終わりに改めて聴いた「Hungry Heart」で、佐野元春の「SOMEDAY」の元ネタである事以上に、その瑞々しくポップなサウンドを再認識出来た事から始まったように思います。そして、2000年代に入ってのBruce Springsteenの活発な活動にリンクしていく事でBruce Springsteenに没頭出来たのだと思います。


という事でBruce Springsteenの待望の新作『Magic』に関して少々。

前評判ではロックンロールに回帰した作品との事だったのですが、それはある意味正しかったのですが、『Magic』の本質はもっと別のところにあると思います。
ジャケットに写るBruce Springsteenの実直な目からは、悲しみを含んだ静かな怒りを感じ、同じくBruce Springsteenの表情が前面に出たジャケットである『The River』の頃の憂いの表情と比べて見ると、非常に重厚な凄みを感じます。

ザ・リバー(紙ジャケット仕様)
ブルース・スプリングスティーン
B0009J8GX0
Magic
Bruce Springsteen
B000V8I2QU


楽曲に関しては先行シングルである「Radio Nowhere」を筆頭に、非常にポップで万人受けしそうな曲が並んでいるのですが、中でも「Girls In Their Summer Clothes」Bruce Springsteenのポップネスが爆発した名曲に仕上がっていますし、「Girls In Their Summer Clothes」から「I'll Work for Your Love」への感動的な流れには万感胸にたまらなく迫ってきます。
もちろんBruce Springsteenの真骨頂でもある「Your Own Worst Enemy」「Last to Die」の様なメッセージ性の強い楽曲も印象的で、宗教的でありながらも深みのある歌詞は、現在のアメリカ社会的状況に対する警告でもあり、怒り、そして嘆きのように感じます。
しかし、Bruce Springsteenはその様々な感情を吐き出す一方で、一縷の希望も歌っています。それこそが「Long Walk Home」という曲であって、この曲がアルバムの中で最も象徴的な曲になっており、「Long Walk Home」の軽快なサウンドの中で歌われる望郷の念と希望こそがBruce Springsteenの伝えたかった「Magic」なのではないかと思います。
オランダ系とアイルランド系の混血の父とイタリア系アメリカ人の母を持つBruce Springsteenは、何度も自らのルーツに回帰した作品を通過し、再構築し続けています。そしてその再構築の過程で新たなサウンドを生み出しているBruce Springsteenが、『Magic』の様に瑞々しく、そして世界中に届く音楽を作り続ける事が出来るのは必然の事であるといえるでしょう。


惜しむらくは日本において基本的にBruce Springsteenは聴く世代が限られるアーティストである事で、もっと多くの若いリスナーも手にとって聴いて欲しいと思いますし、それだけの価値を持ったアーティストである事は間違いありません。伊達にUK・USはもちろん、10カ国のチャートで第1位を取ったアルバムではないという事です。


怒りすら通り抜けた悲しみとロマンティシズムに溢れた傑作『Magic』

Bruce Springsteenの黄金期が再び始まろうとしています。


マジック
ブルース・スプリングスティーン
B000VOOMZE


Bruce Springsteenの国内盤は対訳・ライナーともに充実しているのでお勧め出来ます。

2007年10月20日

音楽CD交換サイトがアマゾンジャパンからのデータ提供を中止される背景

今年開設され、若者らに広がりつつある音楽CDの「物々交換サイト」が立ち往生している。ジャケット写真や曲目などのデータ提供を受けていたオンラインショップ「アマゾンジャパン」(東京都渋谷区)から提供中止を通告されたためだ。販売でなく、交換を主な目的とするビジネスの在り方が同社の規約に抵触したとされるが、背景には、CD生産が減少を続けるレコード業界の事情があるとみられる。【毎日新聞】
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20071020k0000e040058000c.html

アマゾンジャパンからデータの提供中止を通告されたのは、「diglog」「トレード・ミー」などの5、6社のサイトとの事。

一方「diglog」側のコメントは以下のURLを参照↓

http://dig-log.jp/html/doc/ban.html

個人的に「トレード・ミー」には会員登録をしていたものの、実際に利用する事が無かった為、データ提供の中止には気付かなかったんですが、CD交換サイト側から考えればこれはかなり深刻な事態だと思います。

実際に「diglog」は一時的にサービスを停止せざるを得ない状況に追い込まれていますし、他の会社も例に漏れないでしょう。
邪推すれば、CD交換の促進を嫌ったレコード会社からの圧力とも取れますが、アマゾン側からすれば規約にのっとった対応ですので、強硬的にデータの提供を中止しても問題はないでしょうし、CD交換サイト側がデータの提供を復帰させるのは困難だと思います。

このCD交換サービス自体の是非はさて置き、消費者にとって選択肢が増えた事は喜ばしい事だった思いますし、現にアメリカでは一般的なサービスになっているとの事ですので、様々な論争が巻き起こりそうです。

正直にいえば、アマゾンの提供するアソシエイトプログラムを利用している時点で、会社側はそのプログラムが停止された場合を想定しておくべきだとは思うのですが、基本的に音楽業界を活性化させる為に立ち上がったであろうベンチャー企業が潰されてしまうのは、なんだかなと思うわけです(もちろん潰されるという表現は、この時点では適切ではないのかもしれないのですが)。

ちなみに、自分が立ち上げる音楽データベースサイトもアマゾンのアソシエイトプログラムを組み込みます。データベース上にジャケット写真が表示されるというのは情報サイトにおいて必要不可欠であり、圧倒的な商品量を誇る事でデータベースサイトとしても機能しているアマゾンのアソシエイトプログラムの他には選択肢はありませんし、実際にアマゾンが提供しているサービスを利用するのがベストだと思っています。

もちろん、CD交換を目的とするサイトと違って、自分が考案している音楽データベースサイトは情報からダイレクトに商品の購入に辿り着きますので、規約に抵触する部分はないと考えているのですが、最悪のケースも想定して、この辺はもう一度対策を練ろうと思っています。


最終的には企業間が共存しながら、消費者に有益なサービスを提供する事が理想だと誰しもが考えますし、どこの企業も起業した時には少なからずともその理念を持っているはずなのですが、この理念は競争原理の中ではおざなりにされていくのかもしれません。
しかし、理念を無くした企業だけで業界が作られているとしたら、その業界は衰退の一途を辿るだけのように思います。

このニュースを知った時、谷村新司氏が述べた「ミュージックビジネスであるべきなのに、ビジネスミュージックになっている」の言葉が浮かんできました。


今の音楽業界が向かうべき方向は果たしてどっちでしょうか?



〜以下ご案内〜

当サイト『音楽データベースをみんなで作ろう』では、音楽データベース作成に協力してくださるサイト様を募集しております(「サイトが出来れば会員登録するよー」ってなくらいの気持ちで大丈夫ですので)。当サイト『音楽データベースをみんなで作ろう』をサイト内でご紹介頂くか、リンクを貼って頂ければ、こちらでもリンクを貼らせて頂きますので、ご一報下さい。

mixi内にコミュニティも作っておりますので「こんな機能があったら便利だなー」など何か御意見・御感想ありましたら、気軽に参加して頂ければ助かります。
また、音楽データベースサイトのプロトタイプが11月初旬に完成予定です。完成後はコミュニティ参加者に実験的に使って頂き、最終的に修正を掛けていくつもりです。ですので、モニターとして参加されたい方、サイト作りに係わって下さる方は、ぜひコミュニティにご参加下さい。優先的に音楽データベースサイトの情報をご案内させて頂きます(現状、コミュニティは承認制ですが、メッセージを送って頂ければすぐに承認させて頂きます)。

こちらの方もどうぞ宜しくお願いいたします。

2007年10月18日

Jonas Brothersの才能と日本でのアイドルバンド不在を考える

海外では所謂男性アイドルバンドといわれる存在は、音楽業界と切っても切れない存在なのですが、ここ日本ではその様な存在は見当たりません。

過去を振り返ってみても、しっかりとしたソングライティングの能力を持ったアイドルバンドというのは日本では少なく、グループサウンズの時代にまで遡らないと名前すら挙がってきません。
ご周知の通り、これは某ジャニーズ事務所の影響が大きい為で、男性アイドルとみなされた場合、芸能界という括りでは活動すら困難であるからです。
もちろん、純粋にオーディションやライブ活動などからデビューというパターンも考えられるのですが、日本では前例も少なく、例に倣うということも出来ませんので、非常に生まれにくい環境にあります。
某ジャニーズ事務所の影響の無い女性アイドルという分野ではバンド形態を含めて数多くのアーティストを排出してきた日本だけに、非常に残念な事ではあるのですが、日本において男性アイドルバンドという市場が成熟する日は来ないのかも知れません。


という事で今回はアメリカで絶賛ヒット中のJonas Brothersのお話を。

Jonas Brothersはその名の通り、Paul Kevin Jonas IIJoseph Adam JonasNicholas Jerry Jonasの三兄弟からなるバンドで、現在のアメリカ音楽シーンで注目を集めています(というより既にかなりの人気者)。三兄弟の中でもとりわけNicholas Jerry Jonasは若干15歳である為、その才能とともに注目を集めているのですが、実はNicholas Jerry Jonasは2002年頃からBroadwayで活躍しており、ソロでデビューを果しております。その後、兄達とJonas Brothersを結成し楽曲を作成。Disney Channelなどでの活躍からブレイクを果し、現在に至っています。

肝心のサウンドは所謂パワーポップの教科書的な出来で、完成度の高いものを聞かせてくれますし、Nicholas Jerry Jonasのボーカルも歌唱力、声質の面で15歳のものとは思えないほどの魅力を放っています。
セカンドアルバム『Jonas Brothers』の中でもシングルになった「Hold On」「SOS」などのメロディセンスは特筆に価しますし、その若さから考えても将来性は十分だといえるでしょう。
また、Busted「Year 3000」をカバーしているところから(前作『It's About Time』では「What I Go to School For」もカバーしている)も、当面の目標として目指しているのはBustedのラインでしょうが、第二のBustedどころか、それを上回るポテンシャルを秘めているといえるでしょう。

「Year 3000」のカバーはBustedの原曲以上にWheatus「Teenage Dirtbag」度が増していて好カバー

散々、Nicholas Jerry Jonasの事を書いてきましたが、兄でもありボーカルを取ることも多いJoseph Adam Jonasの才能も見るべき部分が大きく、ボーカルの掛け合いやコーラスワーク、そしてソングライティングの面で突出した才能を見る事が出来ます。

Jonas Brothers
Jonas Brothers
B000OZ2CO8


大手通販サイトでも取り扱いが少なかったのですが、ここに来て国内盤の発売が12/5に決定!!↓
ジョナス・ブラザーズ
ジョナス・ブラザーズ
B000WZO5YU


もうすぐDVD付きのデラックスエディションも発売されますので、興味のある方はどうぞ。

Jonas Brothers
Jonas Brothers
B000RIWAOE



確実に日本でも受け入れられるジャンルでもあるのに、大きな圧力があるとはいえ、音楽業界がなぜこの部分から目を背けるのが不思議で仕方がありません。
いや、もちろん中学生が「バンド組んでパワーポップやろうぜ!」という土壌があれば良いのは重々承知なんですが・・・


倣うものが無ければ新しい才能も埋もれたままなのかもしれません。

Jonas Brothersが日本で大ヒットすれば何か変わるかもしれません。

今のところ、こんな記事を書く事しか出来ないけど、そんな事を考えます。
タグ:Jonas Brothers

2007年10月15日

プロトタイプ完成の順延に関して

今日は少し残念なお知らせになります。


『音楽データベースをみんなで作ろう〜A project of musira♪』では、サイトのプロトタイプの完成を10月末としていたのですが、これが11月の初旬にずれ込む可能性が出てきました。
原因はプログラム、ロゴ、キャラクター等、全てにおいて遅れが出ている為です。
予想外のトラブルや諸事情が外注先にあった為、仕方の無い部分もあるので、それほど気には病んでませんが、なるべく早くサイトのオープンに漕ぎ着けたいと思っています。
納期が遅れた分、限られていますが他の部分に力を入れていき、何とか年内に正式オープンが出来るように前進していきたいと思います!

プロトタイプが完成したら多くの人にサイトに使用感を試して頂きたいですし、ユーザー目線の意見を積極的に取り入れたいと思っています。

いち早くmusiraに参加したい方は、mixiのコミュニティにご参加下さい!参加してくださっている方を中心にアクセスパスワードを配布したいと思っています。

どうぞ宜しくお願い致します!


〜以下ご案内〜

当サイト『音楽データベースをみんなで作ろう』では、音楽データベース作成に協力してくださるサイト様を募集しております(「サイトが出来れば会員登録するよー」ってなくらいの気持ちで大丈夫ですので)。当サイト『音楽データベースをみんなで作ろう』をサイト内でご紹介頂くか、リンクを貼って頂ければ、こちらでもリンクを貼らせて頂きますので、ご一報下さい。

mixi内にコミュニティも作っておりますので「こんな機能があったら便利だなー」など何か御意見・御感想ありましたら、気軽に参加して頂ければ助かります。
また、音楽データベースサイトのプロトタイプが11月初旬に完成予定です。完成後はコミュニティ参加者に実験的に使って頂き、最終的に修正を掛けていくつもりです。ですので、モニターとして参加されたい方、サイト作りに係わって下さる方は、ぜひコミュニティにご参加下さい。優先的に音楽データベースサイトの情報をご案内させて頂きます(現状、コミュニティは承認制ですが、メッセージを送って頂ければすぐに承認させて頂きます)。

こちらの方もどうぞ宜しくお願いいたします。
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2007年10月13日

『さざなみCD』で示したスピッツの新しいスタンダード

自分にとってスピッツは焦点を絞らないとレビューが延々と続いてしまうバンドのひとつであり、一生付き合っていくバンドのひとつでもあるので、今回は出来るだけ新作『さざなみCD』に絞ってレビューしたいと思います。


スピッツの新作『さざなみCD』を繰り返し聞いて思ったのは、このアルバムはフラットで偏りのないスピッツサウンドであるという事。
一聴するとシンプルなギターロックアルバムに聴こえるのですが、実は非常に丁寧に時間を掛けて作り込まれたアルバムであり、全編を通してクオリティの高い楽曲が並んでいるのはもちろん、既発のシングル曲もアルバムの中で絶妙に配置されている為、より一層の輝きを放っています。
聴いて頂いた方はお分かりでしょうが、『さざなみCD』スピッツの近年の作品の中でも特にギターロックに回帰した作品となっており、随所で三輪テツヤのギターが嬉々として鳴り響く作品となりました。
これはStone Roses(つまり60年代的ギターサウンド)な「群青」Nirvana「Na・de・Na・de ボーイ」。そして、ハードロック風なギターが駆け回る「点と点」などに顕著に見れるのですが、元々はパンクであったり、シューゲイザーに憧れたギターバンドでもあったスピッツの本質が垣間見えます。
この様に60〜90年代を総括するようなギターサウンドをサウンドの中心に置いた『さざなみCD』だったからこそ、一曲目はアコースティックギターが壮大に響く「僕のギター」で始まらなくてはならなかったのだと思います。
前作『スーベニア』がギターの見せ場が少なく、アイデア一発勝負的で勢いのある作品でもあったので、その意味で『さざなみCD』『スーベニア』と対をなす作品であるといえるでしょう。
ですので、『さざなみCD』『スーベニア』で欠けていた部分を補完するかのように、ギターバンドとしての原点に回帰した作品に仕上がったのは必然のように感じます。

また『さざなみCD』は非常に【色】を感じる作品となっており、歌詞カードを見ればはっきりと分かるのですが、歌詞の中には様々な色が登場します。そしてサウンド自体もギターロックのフォーマットの中で精一杯に色を放っており、色彩豊かな作品になったように思います(ちなみにジャケットの女性はモデルの早川【みどり】だ)。

ただ、一点だけ古くからのファンが違和感を感じる点があるとすれば、暗くはみ出しものだったスピッツや埋伏の毒的な異形のものが感じられないという点で、「P」「ネズミの進化」といった楽曲でその片鱗は感じられるものの、やや物足りない部分ではあるかもしれません。

歌詞の面に目を向けてみると、そこには大きな変化は無いものの、カタカナ表記の面白みが強調されていたり、ハングル表記などに目新しさを感じます。
草野正宗の書くそこはかとないエロスは「不思議」という曲で存分に堪能出来ますし(というか捉え方によっては相当エロな歌)、日本語の持つ多様性や情緒を単語で紡ぎ出すという草野正宗の世界観はもはや揺らぐ事はないのでしょう。


さざなみCD
スピッツ 亀田誠治 草野正宗
B000VAQY4U



結成20年を経ても経ても経つくさないスピッツこそが、ロックンロールでありパンクでありポップミュージックである。


新しい地球の音を味方につけた『さざなみCD』は、スピッツが示した新しいスタンダードとなり、ここから始まるスピッツの第二章を飾るデビューアルバムなのかもしれません。

2007年10月08日

カバーアルバムの原点を考える『Radio 1 Established 1967』

以前より話題になっていますので、既にご存知の方が多いと思いますが、イギリスのラジオ局であるBBC Radioの開局40周年を記念したコンピレーションアルバム『Radio 1 Established 1967』が発売されています。
これはBBC Radioが開局した1967年から2006年までのヒット曲を様々なアーティストがカヴァーするという企画で、豪華な参加アーティストと楽曲で話題になっています。


という事で何はともあれトラックリストから。


Disc1

1967年 Flowers In The Rain (The Move) by Kaiser Chiefs

1968年 All Along The Watchtower (Jimi Hendrix Experience) by The Fratellis

1969年 Cupid (Johnny Nash) by Amy Winehouse

1970年 Lola (The Kinks) by Robbie Williams

1971年 Your Song (Elton John) by The Streets

1972年 Betcha By Golly Wow (The Stylistics) by Sugababes

1973年 You’re So Vain (Carly Simon) by The Feeling

1974年 Band On The Run (Wings) by Foo Fighters

1975年 Love Is The Drug (Roxy Music) by Kylie

1976年 Let’s Stick Together (Bryan Ferry) by KT Tunstall

1977年 Sound & Vision (David Bowie) by Franz Ferdinand

1978年 Teenage Kicks (The Undertones) by The Raconteurs

1979年 Can’t Stand Losing You (The Police) by Mika

1980年 Too Much Too Young (The Specials) by Kasabian

1981年 Under Pressure (Queen & David Bowie) by Keane

1982年 Town Called Malice (The Jam) by McFly

1983年 Come Back And Stay (Paul Young) by James Morrison

1984年 Careless Whisper (George Michael) by The Gossip

1985年 The Power Of Love (Huey Lewis & The News) by Pigeon Detectives

1986年 Don’t Get Me Wrong (The Pretenders) by Lily Allen


Disc2

1987年 You Sexy Thing (Hot Chocolate) by Stereophonics

1988年 Fast Car (Tracy Chapman) by Mutya Buena

1989年 Lullaby (The Cure) by Editors

1990年 Englishman In New York (Sting) by Razorlight

1991年 Crazy For You (Madonna) by Groove Armada

1992年 It Must Be Love (Madness) by Paolo Nutini

1993年 All That She Wants (Ace Of Base) by The Kooks

1994年 You’re All I Need To Get By (Mary J Blige) by Mark Ronson

1995年 Stillness In Time (Jamiroquai) by Calvin Harris

1996年 No Diggity (Blackstreet) by Klaxons

1997年 Love Fool (The Cardigans) by Just Jack

1998年 Ray Of Light (Madonna) by Natasha Bedingfield

1999年 Drinking in LA (Bran Van 3000) by The Twang

2000年 The Great Beyond (REM) by The Fray

2001年 Teenage Dirtbag (Wheatus) by Girls Aloud

2002年 Like I Love You (Justin Timberlake) by Maximo Park

2003年 Don’t Look Back Into The Sun (The Libertines) by The View

2004年 Toxic (Britney Spears) by Hard-Fi

2005年 Father & Son (Yusuf & Ronan Keating) by The Enemy

2006年 Steady As She Goes (The Raconteurs) by Corinne Bailey Rae



全曲を解説するのはあれですので、目立ったところを雑感程度に・・・

このコンピレーションの面白い部分は、年代順に曲が並んでいるという部分で、年代的に古い曲でも比較的新しいアーティストがカバーしている事で幅広いリスナーが楽しめる内容になっており、この選曲方法は非常に効果的だったのではないかと思います。

このアルバムを大別すると(まあ大抵のカバー曲はこんな感じに大別出来るのですが)選曲の妙で楽しませている「Your Song (Elton John) by The Streets 」「All That She Wants (Ace Of Base) by The Kooks」「Toxic (Britney Spears) by Hard-Fi 」の様なパターンと、いかにもなカバーである「Sound & Vision (David Bowie) by Franz Ferdinand」「Lullaby (The Cure) by Editors」「Don’t Look Back Into The Sun (The Libertines) by The View 」などのパターンに分かれるのですが、前者は意表をついたつもりがアイデア倒れで意外と面白みが無かったり、後者は意外性が無さ過ぎて印象に残らなかったりで、カバー曲として成功とはいえない出来になったりもしますので、カバー曲も中々難しい部分があります。
しかし、今回の『Radio 1 Established 1967』は全体的に出来の良いカバーがバランス良く並んでいますので、数あるカバー曲のアルバムの中でも質の高いものだといえると思います。

ダンス系の曲で特に印象に残ったのは「Careless Whisper (George Michael) by The Gossip」「Stillness In Time (Jamiroquai) by Calvin Harris 」(Calvin Harrisは才能がある人だと思うけど日本では評価が低い)。

ベテラン勢では貫禄の出来の「Band On The Run (Wings) by Foo Fighters」「Love Is The Drug (Roxy Music) by Kylie」(KT嬢と並べちゃうとKT嬢が可愛そうですね)。

微笑ましかったのは「Town Called Malice (The Jam) by McFly」「Don’t Look Back Into The Sun (The Libertines) by The View」で、特にThe Viewはそのまんまのカバーだろうなと思っていたのですが、原曲に忠実なものの微妙にアレンジを加えており、The View特有のポップさが感じられ、原曲に忠実にカバーしながらもアーティストによって曲のイメージを変える事が出来るという好例だと思います。

UKの新人バンド勢の中ではThe TwangThe Feeling辺りが好感を持てるカバーで、他にもThe Streetsの見事な外しっぷりに笑わせてもらったり、名曲「Teenage Dirtbag(Wheatus)」Girls Aloudが女性目線の歌詞でカバーしていたりと聴きどころが満載になっています。
何故か「Teenage Kicks (The Undertones) by The Raconteurs」だけがlive音源で、統一感を殺いでいますが、まあそこはご愛嬌の範囲で。


という事で、つらつらと書いてしまいましたが、40曲入りのボリュームと色々な意味で聴きどころが満載な内容を考えれば、お買い得な二枚組だといえますので、興味のある方は聴いて見て頂きたいもんです。


amazonなら10/8現在2,863円ですね↓
amazonは価格変動が激しいですが、恐らく最安値だと思います。
Radio 1
Various Artists
B000VRVTSO



欲をいえば、このアルバムから素晴らしき原曲にたどり着いて欲しいと思っています。

それこそがカバー曲が果すべき一番の役目だと思いますので。

2007年10月05日

失われない時間を証明したCrowded Houseの大復活作『Time on Earth』

80年代を代表するバンドCrowded Houseの大復活作『Time on Earth』が素晴らしい。

Crowded Houseというバンドは日本での80年代洋楽シーンを顧みた時、非常に地味というか、影が薄いというか、過小評価されているというか・・・・
本国オーストラリアでは国民的バンドとして知られているのですが「Don't Dream It's Over」という大ヒット曲の陰に隠れ、日本では一発屋のイメージさえある不遇のバンドだと思います。

特に中心メンバーであるNeil Finnはもっと評価されても良い人だと思っていて、ソロアーティストとしてもアルバムを発表し諸外国では評価の高い人なのですが、日本ではパッとしないというか、スルーされているというか、存在すら知られていない節があります。
まあ自分のようにNeil FinnのソロアルバムからCrowded Houseを改めて聞き出したリスナーというのは、ここ日本では間違いなく少数派なのだと思います。


という事で、過去はさておき『Time on Earth』の内容に関して。
収録曲の中で特に目立つのは「Don't Stop Now」「She Called Up」で、ある意味王道の「Don't Stop Now」とトリッキーだけど思いっきりポップな「She Called Up」がアルバムの軸として並び立っている部分がハイライトになるかと思います。
『Time on Earth』ではJohnny Marrが一曲を楽曲提供、ギターで二曲参加している事も話題になっている(特に「Don't Stop Now」では正にJohnny Marrらしいギターを聞くことが出来る)のですが、Johnny Marrの参加によって他の曲のギターサウンドも際立って聞こえ、ギターサウンドの面での出来の素晴らしさが目立ちます(Neil Finn自体も素晴らしいギタリストだと思います)。

プロデュースはEthan Johns(Ryan Adams、Razorlight、Kings of Leonなどのプロデュースで有名)とSteve Lillywhite(Kirsty MacCollの旦那、The La'sのアルバムのプロデュースでひと悶着あった事で有名)で、『Time on Earth』では過去のCrowded Houseには感じなかった力強さを引き出していると思いますので、良い仕事しているといえるのではないでしょうか。

Time on Earth
Crowded House
B000Q9OD7G


2005年にCrowded Houseはドラマー(1994年に脱退)でもあり、古くからの友人でもあったPaul Hesterを自殺という形で失っています。この一件がメンバーにとってショックが大きかったのはもちろんの事ですが、今回の再結成と新作にも大きな影響を与えたのではないかと思います。

Crowded Houseが再結成までのブランクを感じさせないどころか、さらに力強く生命力に満ち溢れた瑞々しい作品を届けてくれた事は必然だったのだろうと思うし、同時に良質なポップミュージックの普遍性を証明してくれた事で、多くのリスナーがCrowded Houseに再び目を向けるのではないでしょうか。


Radioheadの『In Rainbows』の例を挙げるまでも無く、世界は急激にデジタルな方向へ進んでいってます。
だけど、普遍的な音楽はフォーマットを変えながらいつまでも続いていくし、地球上から無くならないのだと思っています。



大げさかも知れませんがCrowded House『Time on Earth』はそんな気持ちにさせてくれます。


過去のアルバムも2in1で発売されていますので安価で手に入ります。
興味のある方はどうぞ↓
Crowded House/Temple of Low Men
Crowded House
B000B66OWG

Together Alone/Woodface
Crowded House
B0002TKFXG

2007年10月03日

Radioheadの『In Rainbows』で取り残される人達

他のレビューに取り掛かっていたのですが、記事にせざるを得ないRadioheadの新作『In Rainbows』に関して少々。


Radioheadの新作が出るという話は以前から囁かれていましたし、オフィシャルサイト上では謎の暗号めいたものが公表されてましたので、新作発表自体に対しては驚きは無いのですが、その販売方法は特筆に価する方法だといえるでしょう。

Radioheadの新作『In Rainbows』はオフィシャルサイトから発売が決定しており、ダウンロード販売は10月10日から開始されます。

アルバムのフォーマットを整理すると、アルバムはダウンロード販売と、アナログ2枚組+CD2枚組からなる「Discbox」の2つのフォーマット。
「Discbox」には2枚組のアナログ盤とボーナスCDとして新曲やデジタル画像+アートワークが収録された2枚目のCDが付属。そしてブックレットなども付属しており豪華な仕様になっているようです。
この「Discbox」は12月3日から順次発送が開始されるとの事で、現在サイトでプレオーダーが出来ます。
ここまでなら、まあ予想の範囲内の事なのですが、注目はその価格設定でして、「Discbox」は40ポンド(約9,000〜10,000円程度)という価格設定がされているものの、ダウンロード販売に関してはカートの価格欄にも表示が無く、購入者が自由に価格を設定出来るというかなり特殊なものになっています(個人的には「欽ちゃんのシネマジャック」を思い出しましたが)。

『In Rainbows』のダウンロードにはトランザクションの手数料が0.45ポンドかかりますので、完全に無料でダウンロード出来るわけではないですが、実質フリーダウンロードに近い形での提供となっており、当然、ファンからの声の多くは好意的なものとなっているようです。
Radioheadへの感謝の気持ちから、全く値段を付けないリスナーは今のところ少ないようで、リスナーの反応やサイトの混雑具合(これはサーバーの問題かもしれませんが)、話題性から考えても高価な「Discbox」にも相当な注文数があるのではないでしょうか?


個人的にはRadioheadのとった方法論は間違いではないと思っています。

問題点を挙げるとしたら、インターネットの環境を持っていない(もしくはクレジットカードを持っていないなどの理由で)サイトから注文が出来ないリスナーが取り残されてしまうという点で、熱心なリスナーは「Discbox」を注文し、ライトリスナーはダウンロード販売で手に入れると思います(金銭的に苦しいリスナーもこれを選ばざるを得ない)ので、ちょうど中間層である一般的なリスナーの受け入れ口が狭いように思います。

当然、来年当たりにCDなどが一般的な流通網で販売されると思うのですが、その取り残されたユーザーがどのような消費行動に出るのかという予想は立て難いように思います。

ご存知の通り、RadioheadはEMIとの契約が終了していますので、この様に自由な形で音楽を発表出来ました。そしてその結果、レコード会社の必要性すら取り払ってしまいました。
しかし、一般の流通網に乗るためには、レコード会社と新しく何らかの契約を結ぶ必要がありますし、果たして大手のレコード会社が友好的に契約を結ぶのかどうかの成り行きを見守る必要があると思います。
Princeの件の様にレコード会社からの反発も予想されますし、その場合はインディーズレーベルからの発売という可能性も高いのではないでしょうか?
そして、ダウンロード販売に消極的な日本の音楽業界において、ある意味、無料で配られた作品でもあり、付加価値をつけまくったコレクター仕様の作品でもある『In Rainbows』の日本盤をどのような形で発売するのかが興味深いところではあります(あと広告による依存度の高い日本の音楽雑誌でのRadioheadの扱いがどうなるのかも)。


ある意味、Radioheadのように確固たるポジションにいるアーティストにしか出来ない仕掛けですし、Radioheadがやるからこそ意味があるのだと思います。

どちらにせよ、色々な意味で一石を投じることになったRadiohead『In Rainbows』の販売方法を支持したいと思います。

『In Rainbows』オフィシャルサイト


Radiohead 『In Rainbows』

15 STEP
BODYSNATCHERS
NUDE
WEIRD FISHES/ARPEGGI
ALL I NEED
FAUST ARP
RECKONER
HOUSE OF CARDS
JIGSAW FALLING INTO PLACE
VIDEOTAPE

≪bonus disc≫
01. MK 1
02. Down Is the New Up
03. Go Slowly
04. MK 2
05. Last Flowers
06. Up on the Ladder
07. Bangers and Mash
08. 4 Minute Warning

Dead Children Playing: A Picture Book (Radiohead)
Stanley Donwood

Dead Children Playing: A Picture Book (Radiohead)
Airbag/How Am I Driving? スピッティング・フェザーズ 2+2=5 ヘイ・ヴィーナス!
by G-Tools

2007年09月30日

僕らが国内盤を買うはずが無い8つの理由

僕らが国内盤を買うはずが無い8つの理由



1、価格が高い

輸入盤より1000円も高いCDなんて買うはずが無い。


2、発売日が遅い

本国の発売より一年も遅れて発売されても買うはずが無い。


3、そのボーナストラック本当に必要?

申し訳程度に先行シングルのカップリング曲を入れられても買うはずが無い。


4、そもそも発売されていない

あの国ではヒットしているアーティストなのに、日本では発売されないので買えるはずが無い。


5、えっ 国内盤出ているの?

出ていることを知らないんだから買うはずが無い。
(プロモーション=お金をかけることだけではないが)


6、ライナーと歌詞・対訳が付いていない

英語が分からないんだから買うはずが無い。
(それを人は輸入盤と呼びます)


7、来日記念盤やデラックスエディション

特典があるなら最初から付けないと買うはずが無い。
(そうまでして二枚買わせたいのか)


8、何でいつまでたってもどこのお店でも同じような価格なの?

どこで買っても、一年後買っても価格が一緒なら買うはずが無い。
(再販価格制度って素晴らしい)



よく海外のサイトで見かける

〜が〜する【数字】つの理由

先日国内盤云々を記事にしたので書いてみました。

もちろん、誇張して書いているのでパロディと思ってもらって結構ですが、強ち的外れとはいえない筈です。

最近では、初回限定価格が存在したり、旧譜が1,470円で再販されたり、一部のレーベルは価格を下げる傾向にあるので、価格に関しては改善されつつあると思います。

個人的には

国内盤は2,000円が適正価格で、ライナーや歌詞・対訳が付いて発売日が大幅に遅れないのであれば、基本的には国内盤を買う人が多いはずだと思っています。UK盤であれば2,000円近くするものも多いので、価格的に競争力もありますし、付加価値があるのであれば尚更でしょう。
ボーナスディスクやDVDなどの特典を付ける場合も2,500円(DVD付なら実質2,000円程度で通販出来るはず)程度の価格設定で。
レコード会社の中の人も価格設定による売り上げの分析は嫌というほどやっているはずですので、薄々気付いているはずなのですが、結局のところ通常版で2,500円、DVD付きで3,150円を出してでも買ってくれるリスナーに甘えちゃっていると思うんですよね。
その結果、企業努力をおざなりにしてリスナーに経済的痛みを強要する事で、音楽離れが進んだり、着うたやダウンロード販売にリスナーが流れていくわけですから、それを偉い人達がどれだけ意識しているかっていう話だと思います。

いや、もちろんipodの普及とダウンロード販売の影響も少なからずあってCCCDは姿を消したし、パッケージの価格も下がってきているわけですし、パッケージ販売とダウンロード販売の共存は実現可能だとは思ってます。
パッケージにはパッケージの良さがあるし、国内盤には国内盤の良さがあるわけですから、その良さを最大限引き出せる仕様と価格設定さえあれば、もうちょっと何とか出来るはずだし、洋楽のCDが全然売れないと嘆く前に出来る事も沢山あるはずなんだけどなと思うわけです。


以上ひとりごとでした。

2007年09月29日

何故「Hey There Delilah」はヒットしたのか?Plain White T'sの『Every Second Counts』

日本と外国での盛り上がりに温度差を感じるアーティストは数多くいますが、多くの場合は日本での音楽雑誌や販売店での取り扱いの規模や、国内盤の発売の有無、そしてレコード会社のプロモーションが温度差を作り出しているように思います。

ご存知のように日本でも大量の輸入盤が流通しているので、耳の早いリスナーの多くは海外で新しくデビューしたアーティストを気に入った場合、国内盤の発売をじっと待ってはくれません。
もちろん、対訳やボーナストラック、価格、発売日などの多くの要素が消費行動に関係しているので一概にはいえませんが、一番お金を落としているであろう音楽リスナーの購買欲求を殺いでしまう事は懸命でないでしょう。
そしてその後、国内盤が出たとしても本国に比べてセールスは芳しくないという場合も多く、その結果、そのアーティストが次に発売したアルバムの国内盤が見送られる。
この様な現象も少なくは無いと思います。


そして負の連鎖が続けば、日本に住んでいる事で海外のシーンに取り残されてしまうという印象さえ与えてしまうでしょう。


もちろん、海外でも発売直後は話題になっていなかったにもかかわらず、発売してからかなりの時間を要してヒットしたりする場合もあります。
そうなると更に状況は深刻で、日本国内には情報が入ってこなかったり、国内盤が発売されているにもかかわらずプロモーションの期間が終わっていたりで、話題にすらならない場合もあります(大手のレコード会社ならアルバムを再発売する力技もありますが)。


ということで、今回はアメリカとイギリスでヒットしているにもかかわらず、日本では全くといって良いほど話題になっていないPlain White T'sというバンドのご紹介。

Plain White T'sは2000年にデビューし、4枚のアルバムを発表していますので、かなりキャリアの長いバンドです。
このキャリアの長いPlain White T'sがいきなり「Hey There Delilah」という曲で大ヒットを飛ばし、ビルボードチャートとUKチャートの両方で1位を獲得しています。
「Hey There Delilah」は2008年のオリンピック出場を目指しているコロンビアの女性選手Delilah DiCrescenzoにインスパイアされて書かれたものらしく、元々は前作『All That We Needed』に収録され、シングルカットされた曲でした。

All That We Needed
Plain White T's
B000777J6O


そしてその2年後にもう一度シングルとして発売。その結果大ヒットというかなり異色のヒットとなっています(今作『Every Second Counts』にも「Hey There Delilah」は再び収録)。

エヴリー・セカンド・カウンツ
プレイン・ホワイト・ティース
B000KF0TJM


国内盤は今年の3月に発売されているのですが、諸外国でヒットしたのは夏ぐらいですので、日本は取り残される結果に・・・


「Hey There Delilah」の曲自体は何の変哲も無いアコースティックなシンプル極まりない曲で、現在のチャートの中ではかなり異彩を放っています。
ただ、そのシンプルさこそが逆に新鮮でもあり、メロディの良さだけで人を惹きつけている事がヒットに繋がっているという稀有の曲でもあります。

そして「Hey There Delilah」ばかりが注目を集めているPlain White T'sですが、アルバム自体は良質のパワーポップサウンド満載で、ぽっとでの一発屋というよりも、妙に安心感のあるサウンドを聞かせてくれています。

どちらかというとポップパンク/エモのジャンルでデビューしたPlain White T'sが、完全にその枠を超えたサウンドを聞かせてくれるのは、積み重ねたキャリアに裏打ちされたものだろうし、良質なサウンドを提供し続ける事が出来るだけの下地がしっかりあるバンドだと思うので、「Hey There Delilah」の大ヒットで変にペースを乱す事無く、今後も作品を作り続けて欲しいものです。

14曲のライブ映像が収録されたDVD付もお勧めです。自分はこっちを買いました↓
Every Second Counts
Plain White T's
B000TN3Z96




冒頭で
そして負の連鎖が続けば、日本に住んでいる事で海外のシーンに取り残されてしまうという印象さえ与えてしまうでしょう。
と書きましたが、実はこれ、CDなどのパッケージ販売に限る話で、インターネットとダウンロード販売を使えば世界中の情報と音源が簡単に手に入るし、MySpaceやYouTubeを使えば視聴も出来ます。

だから、インターネットユーザーはそれほど困っていないのかもしれません。

むしろ困るのは既存の販売店とレコード会社であって、これはもう深刻なところまで来ているといって良いと思います。

それを打破する為に、販売店はもっと店舗での対面販売の利点を生かした販売方法を取るべきだし、レコード会社は付加価値をつけやすいパッケージ販売の利点を生かした商品を提供すべきでしょう。

もちろん、付加価値ばかりで価格を吊り上げたパッケージは声を大にしてノーだし、選択肢が広がったリスナーはそんなに馬鹿ではないですよ。



さてさて本当に困っているのはどっちでしょうか?
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