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2007年12月21日

Rubber Bandが演じるBeatmasの『Xmas!』

昨年に引き続きクリスマス関連の音源をご紹介。

毎年この季節になると引っ張り出してくるのがこの『Xmas!』というアルバム。

Rubber BandというThe Beatlesのコピーバンドが、Beatlesが作ったクリスマスアルバムを想定してBeatmas名義で製作したのがこのアルバムで、そのまんまのすっとぼけたジャケットといい、アホさ加減が半端ではなく、クリスマスのスタンダードにBeatlesをミックスさせてくる力技を連発してくれています。
『Xmas!』は当然クリスマスアルバムとしても機能しているのですが、それに加えてBeatles関連のカバーアルバムとして聞いても秀逸の出来なので、一粒で二度美味しいアルバムといえるでしょう。

Rubber Bandはデンマークのバンドで1979年にキャリアをスタートさせ、メンバーチェンジを繰り返しながらも活動を続けていますので、かなりのベテランバンドといえるでしょう。このクリスマスアルバム以外の音源は入手困難ですので、今のところ他の音源を聞く機会がないのが非常に残念です。
Rubber Bandは別段歌声がそっくりというわけでもなく、全体の雰囲気で似せているバンドで、フィーリング自体が実にBeatlesのものに近いのだと思います。この事はバンドスタイルでのモノマネで一世を風靡したモト冬樹氏がライナーで指摘しており、ライナーにも実に説得力があります。

Rubber Bandオフィシャルサイト


以下、答え合せ的にご紹介

1 「Jinglebell Rock」に「Please Please Me」
2 「Santa Claus Is Coming To Town」に「Eight Days A Week」
3 「Rockin' Around The Christmas Tree」に「I Saw Her Standing There」
4 「Last Christmas」に「Please Mr. Postman」
5 「Feliz Navidad」に「No Reply」
6 「I Saw Mommy Kissing Santa Claus」に「All My Loving」
7 「Jinglebells」に「Love Me Do」
8 「Rudolph The Rednosed Reindeer」に「Taxman」
9 「Mary's Boy Child」に「Nowhere Man」
10 「White Christmas」に「Ticket To Ride」
11 「Silent Night」に「Lucy In The Sky With Diamonds」
12 「A Bairn Is Born In Beatlehome」はIntroに「A Day In The Life」で途中で「She Loves You」が出てきて、様々なスタンダード(「In The Mood」などなど)を挟みつつOutroに「All You Need Is Love」


中でもWham「Last Christmas」「Please Mr. Postman」の強引なミックスはツボに嵌ると抜け出せないポップさです。

ザ・ビ-トマスの4人はサンタクロ-ス!
ザ・ビートマス
B0000561RH

amazonでは見つからなかったのですが、この作品は何度か再発されており、今年も発売されています。

今年はThe Beatlesの映像関連のリリースもあり、また、Paul McCartneyRingo Starrのソロでの活動でも動きがあった年です(まあ毎年のようにBeatles関連は動きがあるのですが)。


BEATMASの『Xmas!』はそんな一年の締めにピッタリのアルバムといえるでしょう。

2007年12月20日

「ダウンロード違法化」は日本を救う

既にネット上で散々話題になっている「ダウンロード違法化」の件に関して少々。

Yahooニュースのトップで報じられましたし、各所で話題になっていますので、既にご存知の方も多いと思います。
詳しいエントリーが沢山ありますので、概要は参照して頂くとして雑感程度に。

概要
私的録音録画小委員会:「ダウンロード違法化」不可避に(ITmedia News)

大抵のサイトで書かれている様に結論ありきのポーズが「パブリックコメント」だったわけでして、半可思惟さんこのエントリーによると
先日公表された本件中間まとめに対するパブリックコメントは、7500通中、6000通がダウンロード違法化反対の意見を提示していたという。うち、4200通がテンプレートを利用したものだったとはいえ、逆にいえば、非テンプレの違法化反対が1800通で、残りのパブリックコメント(1500通)より多い。
という事で、日本って確か民主主義の国でしたよね?と思わざるを得ない印象。

著作権を持つ音楽はそれを楽しむ人がいて成立するものだろうし、産業として成り立つ為には、ことさらに消費者の存在を無視できないと思うのですが、肝心な民意は果たして何処へ行ってしまったのでしょうか?

外圧や黒船的で圧倒的な存在が現れない限り、仕組みを変えたり枠を広げられなくなっている日本において、クリエイティブで技術的に優れた世界でスタンダードになる様なWEBサイトやシステムは生まれてきていないように思います(コミュニティサイトという面から言えば、圧倒的なアクセス数と利用者を誇る2ちゃんねるとmixiがありますが)。
インターネットという業界で、日本が世界に誇れるはずの技術力や発想力を生かしきれていないような気がするのは、果たして自分の気のせいでしょうか?

ありがたい事に「ダウンロード違法化」という極めてインパクトの強く、インターネット利用者にとって身近な問題(個人的にはP2Pの問題、輸入権の問題、CCCDの問題、JASRACの問題以上に大きな問題だと思っています)が降りかかってきた事によって、今まで以上に「ダウンロード違法化」がネット上で取り上げられ、議論が活性化すると思います。
自分の目にはこの「ダウンロードの違法化」の一番の問題点は定義付けが定まらず、議論が煮詰まらないまま法律の制定に踏み切ろうとする早急さのように映ります。
それが新しいものを創り出す為の下地を闇雲に壊す事に繋がってしまい、想像を止め迎合し続けてしまう事になるのであれば、日本の優秀なクリエイターの質の低下を招く可能性は否定出来ないと考えます。
既得損益を守る事に固執するあまり、本質的に大きなものを失うのであれば、それこそ悪法と言わざると得ないと思います。

思いっ切りポジティブに逆説的に考えれば、手遅れになる前に処置出来る可能性が残っているだけ、これだけ大きく取り上げられた「ダウンロード違法化」の問題は日本の音楽産業を救う可能性も持っているわけです。

果たしてどれだけ多くの消費者が建設的な声を上げる事が出来るでしょうか?

しっかりと受け止めて考えて行きたいと思います。

2007年12月19日

amazonの第二段セールが始まったのでご紹介

amazon冬のセール第二段という事で商品が追加されていたので、セレクトショップ的にご紹介。

例の如く、Amazon.co.jpで見つけた冬のセール品・musira的にお買い得な音源にストックしていますので興味ある方はどうぞ(左のサイドバーにも貼ってます)。
適当に商品は追加したり削除したりの予定です。

目に付くのはManic Street Preachers、Fountains of Wayne、Babyshambles、Belle & Sebastian、The Beach Boys、Blondie、Bruce Springsteen、Traveling Wilburys、Pipettes、Modest Mouse、Mika、Rilo Kiley、Plain White T's、Detroit Cobras、Feederなどなど・・・

580円とか280円とか・・・そりゃ小売店とか厳しくなるはずです。
輸入盤を二枚買うと10%OFFと併用するとかなりお買い得かと思います。

今年の買い納めという事になりそうですね。
タグ:Amazon
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2007年12月17日

musiraに関して今後の見通しと「knol」に関して

サイト作成経過お知らせ致します!

『音楽データベースをみんなで作ろう〜A project of musira♪』の今後の見通しに関してご報告です。

昨日、プログラマーの方と年内最後の打ち合わせを致しました。
結論から申しますと、1月中に何とかプロトタイプの完成。2月中にプレオープン。3月から一般公開という見通しです。今後のスケジュールに関しましては、ブログやmixiのコミュニティにて逐一報告していきますのでどうぞ宜しくお願い致します。


また少し話は逸れますが、Google版Wikipediaになりそうな知識共有ツール「knol」のテストが開始された事に関しても少々。

Google版Wikipedia? 知識共有ツール「knol」をテスト(ITmedia News)

当然、プログラマーの方とのミーティングの中でも話題になったのですが、個人的には面白いと思っています。少なくともこのジャンルでは圧倒的なアクセスを誇るWikipediaに多少なりとも影響を与える事が出来るでしょう。
特筆すべきは執筆者が匿名でない事広告を載せて収入を得る事が出来る事で、この辺が「knol」の命運を握っていると思います。
匿名である事で一気に利用者が増えたインターネットですが、その結果、犯罪や誹謗中傷の温床になるケースが目立ってきています。この事がインターネットの陰になっている部分で、結果的にインターネットの可能性を狭めてしまうかもしれません。
日本上陸はまだ先でしょうし、間違いなくmusiraの競合相手になるサービスですが、「knol」の実用化を楽しみに待ちたいと思います。
Googleの次から次へと新しいものを取り入れる姿勢は凄まじく、変化の激しいインターネットの世界では有効性が高いと思っています(そのサービス一つ一つの質は別として)。
当然、musiraも次の次の次まで展開は考えていますし、軌道に乗ったら次々に新たなサービスを開始する予定ですので、音楽好きの皆様、何卒応援宜しくお願い致します。


〜以下ご案内〜

現在、ブログに先駆けてmixiのコミュニティではサイトのデモ画面ロゴの原案を公開しています!

いち早くmusiraに参加してみたい方は、mixiのコミュニティにご参加下さい!プロトタイプ完成後に参加してくださっている方を中心にアクセスパスワードを配布したいと思っています。

どうぞ宜しくお願い致します!

また、当サイト『音楽データベースをみんなで作ろう』では、音楽データベース作成に協力してくださるサイト様を募集しております(「サイトが出来れば会員登録するよー」ってなくらいの気持ちで大丈夫ですので)。当サイト『音楽データベースをみんなで作ろう』をサイト内でご紹介頂くか、リンクを貼って頂ければ、こちらでもリンクを貼らせて頂きますので、ご一報下さい。

mixi内にコミュニティも作っておりますので「こんな機能があったら便利だなー」など何か御意見・御感想ありましたら、気軽に参加して頂ければ助かります。
また、音楽データベースサイトのプロトタイプが1月中に完成予定です。完成後はコミュニティ参加者に実験的に使って頂き、最終的に修正を掛けていくつもりです。ですので、モニターとして参加されたい方、サイト作りに係わって下さる方は、ぜひコミュニティにご参加下さい。優先的に音楽データベースサイトの情報をご案内させて頂きます(現状、コミュニティは承認制ですが、メッセージを送って頂ければすぐに承認させて頂きます)。

こちらの方もどうぞ宜しくお願いいたします。
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2007年12月14日

ウルフルズの日本でしか生まれ得ない傑作『KEEP ON,MOVE ON』

Ike & Tina TurnerIke Turnerが12月12日に亡くなったそうです。

12月11日はSam Cookeの命日で、12月10日はOtis Reddingの命日なので非常に運命めいたものを感じます。ちなみにJames Brownの命日は12月25日ですし、12月は何故だかそういう月なのかも知れません。

ソウルやファンクやブルースに関しては知識が不足している為、Ike Turnerに関して多くは語れないのですが、JBに引き続き現世へ繋ぐ糸が途切れたような気がしてとても寂しく思うのであります。
Dynamite
Ike & Tina Turner
B0000008P5



さて、今回はそんな12月12日に発売されるべく発売されたウルフルズの最高傑作に関して少々。

今年のウルフルズのシングルのリリースラッシュから分かる通り、ウルフルズの今作『KEEP ON,MOVE ON』にかける意気込みは半端じゃなく、レコード会社移籍のタイミングも重なり、タイアップの数もウルフルズ史上最多(収録曲中タイアップが5曲)という作品となりました。

アルバム前にシングルを三枚発売した事で、アルバム収録曲13曲中6曲が既発で(iTunesにて配信中の「あんまり小唄」を入れれば7曲)、正直、どうなんだろう?という不安はあったのですが、それは無用の心配だったようです。
名曲「たしかなこと」はもちろんの事、シングルとそのカップリングの曲自体の出来は良かったので、後はその他の楽曲の出来と配置が重要となってくるのですが、シングル曲等に負けず劣らずクオリティが高い楽曲が並んでいる為(「カッコつけて」「開けてけ!心のドア」までの流れがアルバム中盤をガッチリと固められている)、アルバムにバラつきが無く安心して聴ける一枚となっています。


ウルフルズに関して、以前マーティ・フリードマン面白いコラムを書いていて、その中でこの様に表現されています。

ウルフルズはロックバンドなのに洋楽の影響が全く見つからないんだよね。
 あと、ウルフルズって歌詞はコミカルで遊び心が満載だけど、サウンド自体はすごくちゃんとしてるじゃん。メロディーは歌謡曲の王道で分かりやすいし。コミカルさとまじめさが混じっているのは洋楽ではありえないです。


自分はウルフルズをロックバンドであるとともに、そのバンド名の通り最高のソウルバンドだと思っていて、だからこそ基本的にメタル畑のマーティ・フリードマンの目には摩訶不思議なバンドに映るのではないかと思います。一見、洋楽の影響が全く見つからない様に見えるのはウルフルズにロック以上のソウルやブルース、そしてファンクの素養があるからであって、この辺は60年代のバンド(例えばRolling Stones)とも共通するのかもしれないのですが、さらにウルフルズには日本人独自の演歌的で歌謡曲的な泣きのメロディ部分が加わっています。
『KEEP ON,MOVE ON』はそういった自分達のルーツにウルフルズが真剣に向き合った作品だと思います。現に「あんまり小唄」はクレジットにもある通りElmore Jamesに捧げられた曲だし(ほぼ「Dust My Broom」の替え歌に聞こえますが)、ラストを飾る「四人」(ジャケのジョンBが泣ける)はBobby Hebb『SUNNY』+Sly & The Family Stoneな曲だし、アルバムのタイトルからいっても、ウルフルズのルーツが垣間見えてきます。

大阪から出てきたウルフルズが時に方言を交えて、くだらない事や情けない事や泣ける事を歌い上げるのは、正しくそれがソウルミュージックでありブルースなのだからであり、それはおちゃらけているというよりも、ウルフルズの偽らざる本質的な部分なのだと思います。
そしてその大阪という地域性や方言を生かして続けているスタイルはウルフルズのソウルの部分だし、地域色を前面に出して活動し続けている日本では唯一無比の存在であるウルフルズこそがもっと評価されるべきバンドだと思います。


KEEP ON,MOVE ON
ウルフルズ 伊藤銀次 トータス松本
B000X02PFK
例の如くamazonではDVD付が割引になっています。

前作『YOU』では「サムライソウル」という大名曲があったものの、個々の楽曲の出来と、これまた大名曲の「YOU」のiTunesバージョンが収録されなかった事が不満だったのですが(それでも十分名作なんですが)、そういった不満を見事に解消してくれる密度の濃い49分間になりました。


サンコン.JrのコラムによるとMuddy Watersは生前「Keep Goin' On」とよく言っていたそうだ。

実にブルース。

ウルフルズの『KEEP ON,MOVE ON』もそのタイトル通り、ソウルであり実にブルース。

同時に日本でしか生まれ得ないロックンロールバンド、ウルフルズの最高傑作。

Only this is a rock'n'roll band in Japan.

それがウルフルズだ。

2007年12月12日

The Stone Rosesが残したもの。DVDの再販に寄せて。

「弱々しいな」

これがStone Rosesを聞いた最初の印象。

それから、時が流れてセカンドアルバムでありラストアルバムである『Second Coming』が発売され、多分タワーレコードの試聴機で試聴したんだと思うんだけど、「Breaking Into Heaven」のイントロの長さに敢え無く撃沈。
ただ、そのグルーヴがひたすら耳に残ったので、すぐに評価の高ったファーストアルバムを買う。爆音で聞く事で、そしてそれまでは気付けなかった音の粒子とリズム隊に出会う事となる。上っ面のメロディと雰囲気だけで聞いていた事を反省。

これが自分とStone Rosesとの出会い。


という事でStone RosesのDVDが安価で再販されたので雑感程度に感想を。
(再販前は6,000円位だったのがamazonなら3,000円以内で買えます。三ヶ月限定らしいのでご注意を)

ザ・ストーン・ローゼズ DVD
ザ・ストーン・ローゼズ
B000VI6KUU


最初にDVDが発売された時はビデオで持っている映像もありましたし、いくらなんでも高すぎるだろうと思ったので購入を見送っていたのですが、この価格ならばと迷わずに購入しました。

内容として

BlackpoolでのLiveは素晴らしい。
「I am The Resurection」の後奏も当然素晴らしい。
Video Clipsにも大好きな「Standing There」が入っているのが素晴らしい。


個人的にはこの辺がお勧め出来る部分。

他にも

TVでのPeformanceはほぼ口パクだけど、「Made of Stone」でキレているIan Brown「Waterfall」で服に穴が開いているように見える小汚いIan Brownも確認出来るし、くだらないインタビューにくだらない皮肉で答えるIan BrownJohn Squireの在りし日の姿も確認出来ます。


今思えばStone Rosesはパクリバンドの最先端だったのではないかと思っていて、当時から彼らは60年代のバンドの焼き増しと揶揄されていたし、渋谷陽一氏にも酷評されていました(特にThe Byrdsと比較されていた記憶があります)。
だけど、その後の音楽シーンを見てみるとどのバンドも時代の焼き増しに過ぎないという事が露見してしまいます。
2000年代以降は特に顕著で、○○のようなサウンドとか○○のようなメロディという枕詞が当たり前のようにCDの帯や雑誌に踊っているわけです。
つまり、Stone Rosesは露骨に過去のロックを現代風に解釈し、新たなバンドサウンドとして届ける事で支持を得た最初のロックバンドだったのかもしれないなと。もちろん、ManiとReniの強力なリズム隊に支えられたサウンドの軸はファンクやソウルの下敷きがあったし、メロディが60年代的でサイケデリックなものだったとしても、その組み合わせで生まれたサウンドは当時としては画期的なものだったのだと思います。

また、DVDを見直すとその見た目のインパクトの強さが目につき、多分オリジナルメンバーである4人のキャラが異様に際立っていた事も、Stone Rosesが後世まで名前の残るバンドになった要因ではないかと改めて感じました。


Ian Brown 

歌が革命的に下手(これが画期的)、見た目が猿、ビックマウス。

John Squire

寡黙で天才肌のアーティスト気取り。

Mani

陽気で凄腕のベースマンで一番コミュニケーション能力に長ける。

Reni

凄腕のドラマーで帽子がトレードマーク。


この四人がしっかりスクラムを組んで、自分達にスポットライトを当てずにオーディエンスに光を当て続けた事が、時代風景やバンドのサウンドと重なって、イギリスでカリスマ的な人気を呼んだのだと思います。

結局、一枚岩のダムのようなチームワークを誇ったStone Rosesは羽をもがれる様にバラバラになり、決壊してしまうのですが、そのストーリー性も含めてロックバンドだったわけでして、当時はその解散劇にも注目が集まりました。

2000年代にはStone Rosesの様なストーリー性を持ったバンドは登場しないだろうし、たとえStone Rosesが再結成したとしても、DVDの中に鮮烈に描かれたStone Rosesは戻ってこないでしょう。

自分にとってStone Rosesを聞き続ける事はノスタルジーではなく現実。そして結局のところ、未だに戦い続けているIan Brownに対する想いからなのだと思います。

Sister Rose [7 inch Analog]
Sister Rose [7 inch Analog]

ザ・ストーン・ローゼズ DVD

2007年12月10日

Ben Leeが辿り着いた快心の到達点『Ripe』。

海外の映画を見ていつも思うのは子役の素晴らしさで、ただ単に印象に残るだけでなく、その映画の出来そのものをも左右する重要な役割を果している事も多いように思います。
だけど、映画の歴史に名を残したであろう子役の将来が確約されているかといえばそうでもなく、大人になるにつれて色々な意味で変貌を遂げた子役も多くいます。また、不思議な事に子役でデビューし、大成した女優は名前が挙がってくるのですが、男優では中々名前が挙がってきません。
最近の俳優でいうと例えばダコタ・ファニングやナタリー・ポートマン、クリスティーナ・リッチ。
それに比べて男優陣はハーレイ・ジョエル・オスメント、マコーレ・カルキン、ブラッド・レンフロ・・・
この傾向はハリーポッターなんかを見ていても感じられます。
「幼子の顔は七回変わる」と言いますが、幾らなんでも変わりすぎだろうという子役もいるし、人生そのものが大きく変わってしまった子役を見ると切なくてむず痒い気持ちにもなってしまいます。

もしかすると若くしてデビューしたアーティストが大成するのは珍しい事で、これはミュージシャンにも言える事なのかもしれません。


という事で今回は若くしてデビューしたミュージシャンが見事に変貌したというお話。

三十路手前にして既にキャリアが14年程あるBen Leeの最新作『Ripe』はキャリアを総括するというよりも新しい到達点に達したもので、今年発表されたシンガーソングライターの作品の中でも突出した作品となりました。
この『Ripe』という作品は、Rachel Yamagata、Rooney、Mandy Moore、Charlotte Martin、Benji Maddenと多数のゲストを迎えて製作されており、ゲストの存在が楽曲の雰囲気を壊さずに表現を押し広げている事で非常に風通しの良い作品となりました。
アルバム製作において多彩なゲストを加える事自体は珍しい事ではないのですが、どこか貼り合わせた様な違和感が残る作品も多いので、一貫した音の感触を保ち統一感のある『Ripe』はゲストの参加が良い結果をもたらしているといえるでしょう。

明らかに外にベクトルが振れている今作は、どの曲も甲乙付けがたく素晴らしい出来なのですが、まずRooneyが参加した「American Television」が最高で、Good CharlotteBenjiが参加しハードロックをパロディにしたようなアッパーな曲も最高(その名も「Sex Without Love」《頭のメロディがまるでボンジョビ!》)。
しかしもっと最高なのは女性ヴォーカルをゲストに加えた一連のミドルチューンとバラードで、しっかりとアルバムの骨格を作り上げています。
また、歌詞の面では基本的にラブソングで等身大の言葉で埋め尽くされていて単純な単語の繰り返しが目立つのですが、JAY-Zが登場したり、「Numb」の様に自身の心中を吐き出すような切ない歌詞があったりと、耳に残る言葉が多いのも『Ripe』の特色ともいえるでしょう。

Ripe
Ben Lee
B000T2PRMK

国内盤にはボーナストラックもライナーも無く対訳のみなので、安価な輸入盤がお勧めです(歌詞もそんなに難しくないので)。


正直なところ、Noise Addictとしてキャリアをスタートさせ、オルタネィティブの寵児として登場したBen Leeがこんな地点に到達してくるとは想像も付きませんでした。
これは所謂、嬉しい誤算というわけでして彼のキャリア上もっともポップで野心的な作品に辿り着いた事が微笑ましくて楽しくて、音楽業界もまだまだ捨てたものじゃないぜと思わせてくれます。
Ben Leeがこの様な作品を生み出した背景にはThe BensBen FoldsBen Kwellerとの三人ユニット)の影響が少なからずともあるのではないかと思います。特に昨年、傑作『Ben Kweller』を発表したBen Kwellerの影響が大きいと思われ、内側に向かいながら一つの到達点を迎えたBen Kwellerと、外側にベクトルが向きだしたBen Leeの作品は一見対照的ですが、根底に流れるメロディの素晴らしさと風通しの良さは同質のものだし、様々な共通点を感じずにはいられません。

Ben Kweller
Ben Kweller
B000H7ZZYM

まるで双生児の様な『Ben Kweller』と『Ripe』。


キャリアが長いとはいえ若いBen Leeですので、音楽活動はまだまだ続くだろうし、『Ripe』以降の音楽活動の方が長い期間になるのかもしれません。
タイトルの通り「熟した」Ben Leeが今後どのように変貌していくのか注目したいと思います。

2007年12月09日

12月に入って・・・

全然更新出来ずすみません・・・

音楽データベースサイトmusiraの作成は現在のところ小康状態ですが、進展があり次第、ご報告させて頂きます。

現在、書きかけの音楽レビューもありますので、明日中には更新出来るかと思います。
その後、クリスマス関連のレビューと年間を通したランキング的なものをジャンル別に作ってみようかなと思っています。

という事で今後とも宜しくお願い致します!!


〜以下ご案内〜

現在、ブログに先駆けてmixiのコミュニティではサイトのデモ画面ロゴの原案を公開しています!

いち早くmusiraに参加してみたい方は、mixiのコミュニティにご参加下さい!プロトタイプ完成後に参加してくださっている方を中心にアクセスパスワードを配布したいと思っています。

どうぞ宜しくお願い致します!

また、当サイト『音楽データベースをみんなで作ろう』では、音楽データベース作成に協力してくださるサイト様を募集しております(「サイトが出来れば会員登録するよー」ってなくらいの気持ちで大丈夫ですので)。当サイト『音楽データベースをみんなで作ろう』をサイト内でご紹介頂くか、リンクを貼って頂ければ、こちらでもリンクを貼らせて頂きますので、ご一報下さい。

mixi内にコミュニティも作っておりますので「こんな機能があったら便利だなー」など何か御意見・御感想ありましたら、気軽に参加して頂ければ助かります。
また、音楽データベースサイトのプロトタイプが1月中に完成予定です。完成後はコミュニティ参加者に実験的に使って頂き、最終的に修正を掛けていくつもりです。ですので、モニターとして参加されたい方、サイト作りに係わって下さる方は、ぜひコミュニティにご参加下さい。優先的に音楽データベースサイトの情報をご案内させて頂きます(現状、コミュニティは承認制ですが、メッセージを送って頂ければすぐに承認させて頂きます)。

こちらの方もどうぞ宜しくお願いいたします。
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2007年11月29日

musiraサイトオープン延期のお知らせ

サイト作成経過お知らせ致します!

『音楽データベースをみんなで作ろう〜A project of musira♪』のサイトオープンの日程に関してご報告です。

先日プログラマーの方と今後のタイムテーブルやサイト内容を改めて協議した結果、オープンの日程を大幅に延期する事になりました。
色々な事情はありますが、プログラムがサーバー上で正常に作動しない為、プログラム自体を作り直す結果になった事が大きな理由です。
現在のところプロトタイプの完成は1月末を予定しており、正式オープンは2月になる予定です。
完成は遅れますが、サイトをより使いやすく、そして音楽データベースサイトとして本当の意味で価値の高いものにする為に最善の策を取っていきたいと思っています。
サイトの完成を楽しみにして頂いている方には申し訳御座いませんが、今しばらくお待ち下さい!

現在、ブログに先駆けてmixiのコミュニティではサイトのデモ画面ロゴの原案を公開しています!

いち早くmusiraに参加してみたい方は、mixiのコミュニティにご参加下さい!プロトタイプ完成後に参加してくださっている方を中心にアクセスパスワードを配布したいと思っています。

どうぞ宜しくお願い致します!


〜以下ご案内〜

当サイト『音楽データベースをみんなで作ろう』では、音楽データベース作成に協力してくださるサイト様を募集しております(「サイトが出来れば会員登録するよー」ってなくらいの気持ちで大丈夫ですので)。当サイト『音楽データベースをみんなで作ろう』をサイト内でご紹介頂くか、リンクを貼って頂ければ、こちらでもリンクを貼らせて頂きますので、ご一報下さい。

mixi内にコミュニティも作っておりますので「こんな機能があったら便利だなー」など何か御意見・御感想ありましたら、気軽に参加して頂ければ助かります。
また、音楽データベースサイトのプロトタイプが1月中に完成予定です。完成後はコミュニティ参加者に実験的に使って頂き、最終的に修正を掛けていくつもりです。ですので、モニターとして参加されたい方、サイト作りに係わって下さる方は、ぜひコミュニティにご参加下さい。優先的に音楽データベースサイトの情報をご案内させて頂きます(現状、コミュニティは承認制ですが、メッセージを送って頂ければすぐに承認させて頂きます)。

こちらの方もどうぞ宜しくお願いいたします。
タグ:musira
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2007年11月23日

Milburnが乗り越えたセカンドアルバムの呪縛『These Are the Facts』

ファーストアルバムがヒットしたアーティストにとって、セカンドアルバムというのは乗り越えなければいけない大きな壁で、過去に発売されたセカンドアルバムの多くがその壁を乗り越えられずに、いつしか消えていきました。
これはアーティスト側の問題だけでなく、レコード会社のプロモーションの問題も大きいのですが、たとえ良い作品であってもリスナーに届かず、評価されないままの作品も数多くあります。

ただ、現代の様にインターネットで多くの情報を得る事が出来る時代においては、プロモーションの形も変わってきているし、ブログなどで個人が情報を発信出来る為、真の意味での口コミマーケティングの威力が発揮されるのではないでしょうか(自分はその究極の形をmusiraに求めているのですが)。


という事で、本国イギリスでもここ日本でもほとんど注目されなかったMilburnというバンドのセカンドアルバム『These Are the Facts』に関して。

Milburnというバンドはイギリスのシェフィールド出身の為、当然同郷のArctic monkeysと比較されてしまいます。Arctic monkeysのツアーサポートの経験もあり、その音楽性もさることながら、ボーカルJoe Carnallの声質もAlex Turnerに似ているとあれば比較されるのも仕方が無い事かもしれません。
しかし、Milburnのセカンドアルバム『These Are the Facts』Arctic monkeysが超えられなかったセカンドアルバムの壁を軽く飛び越えた傑作となりました。

『These Are the Facts』の素晴らしさは、暗く沈みながらも希望のあるメロディで統一された世界観の確立と個々の楽曲のクオリティの高さという事になるのですが、まるでカウボーイが戦いに挑むような緊迫感を保ちながら、親しみやすさと疾走感を失わない出来栄えは特筆に価すると思います。
個人的には前作『well well well』では楽曲個々には可能性を感じたものの、アルバムトータルでのクオリティには不満が残ったのですが、今作はわずか一年のスパンで届けられたとは思えないほど腰が据えられた出来で、アルバムトータルでの完成度を追求した結果、深みのある独特の世界観も形成されたように思います。

ウェル・ウェル・ウェル
ミルバーン
B000GUK5VS


シングルとなった「What Will You Do (When the Money Goes)?」はもちろんの事、楽曲的にも粒揃いが多い『These Are the Facts』ですが、特に1〜3曲目の流れと7〜9曲目の流れが素晴らしく、「Cowboys & Indians」「Count To 10」といった楽曲の素晴らしさを際立たせています。
歌詞と対訳を見てないので詳細は不明ですが、音楽だけでその世界観を伝えられるのはこのアルバムの大きな強みだと思っていて(その曲のタイトルやジャケからもウェスタン映画的な世界観は感じられるのですが)、セカンドアルバムで新たな世界観を構築し損ねるバンドが多い中、Milburnが良い意味で裏切ってくれた事を嬉しく思います。

These Are the Facts
Milburn
B000TUNBU2


輸入盤をずーっと聞き続けた『These Are the Facts』ですが、国内盤がもうすぐ発売になります。
ボーナストラックが沢山入るようなので興味のある方はこちらをどうぞ。

ディーズ・アー・ザ・ファクツ
ミルバーン
B000XAMDNE


冒頭でArctic monkeysとの比較の話を書いたのですが、実はMilburnの壁は今後にあると思っています。
なぜならファーストアルバム『well well well』もイギリスで32位が最高位、『These Are the Facts』も51位とセールス的には芳しくなかったわけで、彼らを待ち構えている別の意味での大きな壁を乗り越える必要があるからです。
まだ20歳そこそこのMilburnのメンバーが本当の壁を乗り越えて、末長く音楽活動を続けて行く事を心から願っています。

それこそがMilburnが提示した『事実』なのだから。
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