Crowded Houseというバンドは日本での80年代洋楽シーンを顧みた時、非常に地味というか、影が薄いというか、過小評価されているというか・・・・
本国オーストラリアでは国民的バンドとして知られているのですが「Don't Dream It's Over」という大ヒット曲の陰に隠れ、日本では一発屋のイメージさえある不遇のバンドだと思います。
特に中心メンバーであるNeil Finnはもっと評価されても良い人だと思っていて、ソロアーティストとしてもアルバムを発表し諸外国では評価の高い人なのですが、日本ではパッとしないというか、スルーされているというか、存在すら知られていない節があります。
まあ自分のようにNeil FinnのソロアルバムからCrowded Houseを改めて聞き出したリスナーというのは、ここ日本では間違いなく少数派なのだと思います。
という事で、過去はさておき『Time on Earth』の内容に関して。
収録曲の中で特に目立つのは「Don't Stop Now」と「She Called Up」で、ある意味王道の「Don't Stop Now」とトリッキーだけど思いっきりポップな「She Called Up」がアルバムの軸として並び立っている部分がハイライトになるかと思います。
『Time on Earth』ではJohnny Marrが一曲を楽曲提供、ギターで二曲参加している事も話題になっている(特に「Don't Stop Now」では正にJohnny Marrらしいギターを聞くことが出来る)のですが、Johnny Marrの参加によって他の曲のギターサウンドも際立って聞こえ、ギターサウンドの面での出来の素晴らしさが目立ちます(Neil Finn自体も素晴らしいギタリストだと思います)。
プロデュースはEthan Johns(Ryan Adams、Razorlight、Kings of Leonなどのプロデュースで有名)とSteve Lillywhite(Kirsty MacCollの旦那、The La'sのアルバムのプロデュースでひと悶着あった事で有名)で、『Time on Earth』では過去のCrowded Houseには感じなかった力強さを引き出していると思いますので、良い仕事しているといえるのではないでしょうか。
Time on Earth
Crowded House

2005年にCrowded Houseはドラマー(1994年に脱退)でもあり、古くからの友人でもあったPaul Hesterを自殺という形で失っています。この一件がメンバーにとってショックが大きかったのはもちろんの事ですが、今回の再結成と新作にも大きな影響を与えたのではないかと思います。
Crowded Houseが再結成までのブランクを感じさせないどころか、さらに力強く生命力に満ち溢れた瑞々しい作品を届けてくれた事は必然だったのだろうと思うし、同時に良質なポップミュージックの普遍性を証明してくれた事で、多くのリスナーがCrowded Houseに再び目を向けるのではないでしょうか。
Radioheadの『In Rainbows』の例を挙げるまでも無く、世界は急激にデジタルな方向へ進んでいってます。
だけど、普遍的な音楽はフォーマットを変えながらいつまでも続いていくし、地球上から無くならないのだと思っています。
大げさかも知れませんがCrowded Houseの『Time on Earth』はそんな気持ちにさせてくれます。
過去のアルバムも2in1で発売されていますので安価で手に入ります。
興味のある方はどうぞ↓
Crowded House/Temple of Low Men
Crowded House

Together Alone/Woodface
Crowded House

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