私がYou Am Iを初めて聞いたのは、確かOasisの日本武道館の公演のサポートに抜擢された前後だったと思うので、恐らく「Hourly, Daily」か「Dress Me Slowly」だったと思います(記憶が曖昧)。
その当時、彼らは既にオーストラリアでの地位を確立していたものの、日本では全く無名の存在(今でも無名に近いが)だったにもかかわらず、Oasisの前座に抜擢された事が非常に印象的でしたし、You Am Iが、ほとんど聞いた事の無いオーストラリアのバンドだった事に興味をそそられたのを憶えています。
Hourly, Daily
You Am I

Dress Me Slowly
You Am I
さて、You Am Iの新作(7作目)である「Convicts」は非常にコンパクトでありながらも、ロックンロールとしか形容できないサウンドに仕上がりました。
ボーっと聞いていたらあっという間の36分間で非常に短く感じるのですが、だからといって単調な作品ではなく、実に様々なタイプの曲が詰め込まれています。奇をてらうのではなく音の表現方法の幅を広げる事で、コンパクトにまとめながらも趣の深い作品を作りあげる。これって60年代の名盤と呼ばれるアルバムなんかも同じで、中毒性が高いアルバムというのは、一聴すると単調に聞こえるのですが、気が付けば何度も聴いてしまうものだと思うのです。
アルバムの一曲目からいきなりファーストに向かって剛速球を放つ「Thank God I've Hit the Bottom」でぶっ飛ばされ、ハードでやさぐれたように聞こえても、実は美メロ(You Am Iの真骨頂)の「Friends Like You」「Nervous Kid」の二曲の流れが素晴らしく、特に「Friends Like You」は素晴らしくポップな出来栄えです。
ちょっと脱線
The Muffs' Fanpage In Japan様のこの記事でぴかおさんがティーンエイジ・ファンクラブと比較されてましたが、自分は「Nervous Kid」を聞いてBeach Boysがまず頭に浮かびました。「Friends Like You」とか良く聞くとFountains Of WayneのDeniseみたいだし、非常にポップで愛おしいメロディ書くなーと思いましたよ。この辺からもTFCぽいというのは同意です。多分TFCの「Thirteen」あたりの音からノイズを引いてタイトにすれば、You Am Iに近づくのかと(つまりメロとコーラス部分とギターの鳴りなんですけど)。
脱線終了
また、You Am Iの素晴らしいところは遊び心や緩急を忘れないところで、「Thuggery」や「Constance George」(Summertime Blues!!)といった楽曲のように息がつける様な、ホッとする様な抜きどころを短いアルバムの中でも設けているところが、このアルバムに色彩と温かみを与えているのではないかと思います。
こんな素晴らしいアルバムが日本では無かった事の様にされているのは非常にもったいないですし、もはやオーストラリアのロックシーンは無視出来ない状況になっているわけですから、日本のレコード会社もさっさと日本盤を出して欲しいものです。
オージーレーベルを作ってもいいくらい、今のオーストラリアの音楽シーンは充実していますので。
You Am Iの全作解説はぴかおさんのこの記事に詳しくあるので、興味のある方はこちらもぜひ参照してみてください。
自分も機会あればYou Am Iの他の作品もレビュー書きたいと思います。
Convicts
You Am I

また、以前ご紹介したYouth Group(こちらもオーストラリア)のアルバム「Casino Twilight Dogs」も廉価なUS盤が登場していますので、この機会にどうぞ。
名カバー「Forever Young」も当然収録されています。
Casino Twilight Dogs
Youth Group

スポンサードリンク





祝アメリカ盤!ほぼ同時にYouth Groupもアメリカ盤が出たんで、もう少し話題になって国内盤まで漕ぎ着ければいいんですが・・・(You Am Iは国内盤も出た時期あったんだけどなー)
さて、自分はTFCにも思い入れあるんですが(特に初期から中期)、You Am Iとの類似点はYou Am Iの今作で初めて気付きました(遅い)。
TFCにもYou Am Iが原点回帰ともいえる傑作を作ったのに倣って、「Grand Prix」クラスの大傑作を作って頂きたいと思っとります!