スウェーデンからヒットを飛ばした音楽グループといえばABBA、Roxette、Ace Of Base、The Cardigansと女性ボーカルのグループが印象的ですが、それと同時に、勝るとも劣らないほど沢山の男気溢れるロックバンドも輩出しています。
さて、税金の関係なのかバカ高いスウェーデン盤しか流通していなかったSugarplum Fairyのセカンドアルバムですが、ようやく国内盤の発売となりました。
正直に言うと、普通の神経の人間なら今どきこの様なアルバム構成にはしないなというのが第一印象。
というのもこのアルバムは冒頭から5曲がアップテンポで飛ばしまくって、中盤からやや実験的なミドルテンポの曲を展開、そして最後にバラードという非常に極端なアルバム構成をしています。
ちょっと気が利いた人間なら一番のキラーチューンである「Marigold」をどの様に聞かせるかを考え、間にミドルテンポの曲を挟みたくなるものですが、この曲は無造作に5曲目に配置してあります。
アルバムのタイトルである『First Round First Minute』はモハメド・アリを意識したらしく(何だそりゃ)、『本当にいいアルバムや楽曲って、ボクシングでいう第1ラウンドの最初の1分でKOされる感覚に近いと思った』からだそうで、それを計算なしにバカ正直にやれてしまうところにSugarplum Fairyの凄さがあると思います。確かに聞いた瞬間に恋に落ちる音楽がある事に異論はないのですが、それをアルバムで表現する為に極端なアルバムの構成を打ち出したSugarplum Fairyの潔さは尋常でないわけであります。
個人的な前作のハイライト「Far Away From Man」「Sweet Jackie」を超える楽曲が粒揃いとまではいきませんが、全体的な楽曲の質とバラエティは前作より向上しているのは間違いありません。
もはや、Mando Diaoと比べる必要が無いほど(※バンドの中心であるノリアン兄弟はMando Diaoのボーカルグスタフの弟)、順調に成長していっている彼らが、近い将来とんでもない名作を作り上げるかもしれない。
そんな予感をヒシヒシと感じさせる一枚になっています。
ファースト・ラウンド・ファースト・ミニット
シュガープラム・フェアリー

それにしても「Visible Karma」が中期のBeatles。
「Left, Right, Black, White」がOasis+The Stone Roses(セカンド時の)。
無駄に沢山入ったボーナストラック。
大変素直で宜しいと思います。
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