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2007年01月19日

ブリットポップの正当な後継者Little Man Tateの『About What You Know』

あちらこちらで語られているように昨年度のロックシーンはUK勢が目立ちました。
イギリスではブリットポップ期(90年代半ば)以来のバンドバブルと言われており、様々なバンドが誕生し、次から次に音源を発表しています。イギリスではシングルを発表する際にCDを二種類、7インチレコードを一種類(最近はその逆の組合せも多い)発売するアーティストが多く、また、三つのフォーマットをセットで買うと割引になったりします(3フォーマットで5ポンドとかです)。
面白い事にイギリスでは今、7インチレコードがブームになっています。日本ではDJを中心とした需要しかない7インチレコードですが、イギリスではかなり一般的にも流通しており、人気のあるバンドの7インチは完売になる事も珍しくありません。
その一方でマイスペースやサイトを利用したインターネットによる活動も当たり前になり、当然、ダウンロードによる配信も盛んになっています。
インターネットの普及は音楽業界に様々な変化をもたらしました。イギリスで話題になったバンドのほとんどがインディーズからのデビューである事はその最たる特徴だといえ、インターネットの可能性を感じさせる象徴的な出来事であるといえると思います。
しかしその反面、温かみのある物としてのレコードを所持している人が増えているのも、とても面白い流れだなあと思うわけです。


Little Man Tateはそんなネットでの口コミでデビュー以前から注目を浴びていたバンドです。
今のイギリスではバンド景気に煽られ青田買い的にデビューし、シングルを乱発するバンドが多い為、アルバムまで体力が持たずに解散したり、結局アルバムはシングルとそのカップリングの寄せ集め的な、いわゆる燃え尽き症候群のバンドが多数出てきています。

しかし、Little Man Tateが昨年末に発売したファーストアルバム(本国では一月末に発売)は、そんな不安を吹き飛ばす出来になりました。

このアルバム『About What You Know』には「THE AGENT」「WHAT? WHAT YOU GOT」「YOUNG OFFENDERS」「JUST CANT TAKE IT」などの初期の楽曲群は収録されませんでした。しかし、その事が逆に彼らのバイタリティとポテンシャルを際立たせていますし、イギリスではシングルとして「Sexy In Latin」「Man I Hate Your Band 」「House Party At Boothy's 」(「Sexy In Latin」は1/22発売)がリリースされているものの、そのカップリング曲の数曲が日本盤のボーナストラックに収録されているだけで、アルバムがシングルとカップリングで埋め尽くされる感も全くありません。

シングルを様々なフォーマットで提供しながらも、カップリングに未発表曲を収録し、尚且つ良質のアルバムを製作する。そして、デモ音源はサイトで無料でダウンロード出来る。

この様に書いてしまえば簡単ですが、これを普通に出来るバンドはそう数多くはいません。

その意味でもLittle Man Tateは現在を生きるバンドとして非常に理想的な活動をしているともいえますし、正に次世代のバンドといえるかもしれません。

ABOUT WHAT YOU KNOW
リトル・マン・テイト
B000JVS4BW


Little Man Tateは多くのバンドが振り払えなかったThe Libertinesの亡霊を吹き飛ばすような陽性のサウンドと非常にイギリス的な歌詞で、ブリットポップのエキスを凝縮させる事に成功しました。

そこにはモッズとレコードとフットボールがあり、それこそが正にLittle Man Tateが目指すブリティッシュロックの理想形なのかもしれません。

昨年のArctic Monkeysがそうであったように、今年イギリスで最初に放たれるアルバム『About What You Know』が今年を代表する一枚になるのかも知れません。

『About What You Know』はそれを十分に感じさせる内容となっています。


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