大抵の場合、バンドでは出来ない新しい試みに挑んでみたり、自分の原点に戻るような音楽性を追求したりと、新たな音楽活動を模索していく事となります。
ソロアルバムがバンドでのアルバム以上の評価やセールスを得る事は、実に稀な事ですし、バンドでの内容とさして変わらなかったり、アーティストの自己満足的な作品に終始してしまう事も少なくありません。
その点で言うと、the WiLDHEARTSのGingerのソロアルバム「Yoni」は想像を超える素晴らしい作品になりました。
冒頭の「Black Windows」からレゲエとスカを交配して作ったロックの果実を脳味噌に押し付けれられるような感覚に陥り、「When She Comes」と「Holiday」のポップネスに浸るのもつかの間、「Smile In Denial」のめくるめく叙情詩に耳を奪われ、中盤の組曲的なバラードから終盤のバラエティに富んだ楽曲までフルスロットル。
前作「Valor Del Corazon」は
Valor del Corazon
Ginger
二枚組だった為、若干散漫な印象を持ったのですが、今作はそれを濃縮してギュウギュウに詰め込みながらもバカ騒ぎし続けたアルバムとなり、全曲を解説しても、し足りないほど一筋縄ではいかない楽曲達がおしくらまんじゅうで並んでいます。
My Chemical RomanceがThe Black Paradeを行進している間にGingerは、そのパレードを豪快に笑い飛ばし、快楽中枢を刺激しまくる楽しい楽しいロックンロールサーカスを生み出す事となりました。
とにかく「楽しい」としか形容できないアルバムです。
と言いながらも、サンプリングやメロディの拝借のセンスの良さも効いてますし、曲の構成もかなり複雑でジェットコースター張りに転調が重ねられた曲も多く、実に趣の深いアルバムにもなっていると思います。
それにしても「Yoni」はサンスクリット語でPussyだそうで。
これだけ女の子とPussyについて語られるアルバムも久しぶりで、ロックンロールに女の子は必要不可欠な事を改めて確認させて頂きました。
自分のように少しでもハードロックを通過したおいちゃんとロックンロールキッズにこそ聞いて欲しい作品。
ヨーニ
ジンジャー

そして音が鳴った瞬間に傑作とわかる一枚。
とにかく色々考える前にこのアルバムを楽しんで頂きたいと思います。
今年最初に聞いた新譜がこのアルバムだった事で今年も音楽に救われました。
ロックンロールはやっぱ楽しいや。
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>東京公演のみってのはかなり残念
で、思ったんですがジンジャーってアンドリュー・WKぐらいは売れてもおかしくないかと。
ツアーやればワイルドハーツ時代からの固定ファン+新規のファンでそこそこ動員はあるはずだから、狭いハコでもいいから全国まわった方が良いと思われます。自分は未見ですけど、絶対ライブ楽しいはずですから。