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2006年12月08日

Bowling For Soupの愛すべきマンネリ「Great Burrito Extortion Case」

マンネリとはマンネリズム【mannerism】の略で手法が型にはまり、独創性や新鮮味がないこと。

大辞泉より

音楽業界でもマンネリという言葉は良く使われます。

長く音楽活動を続けていく内にマンネリと呼ばれるようになり、リスナーから飽きられる事は良くあることです。
逆にいえば作品に変化が出てくるのは、音楽活動を続ける過程において、当然の事だともいえます。

しかし、一概に変化する事が良いとは限らないのではないでしょうか?

最近の傾向として、アルバムごとに大きく様変わりするバンドやアーティストも増えてきたように感じます。変化する事で新鮮味を保ち、新しいリスナーを獲得する事は大切でしょうし、マーケティングの観点から見た場合、当然の事なのかも知れません。
そういった意味では同じ様な作品を作り続ける事は、セールス面においては非常にリスクの高い事だとも言えるでしょう。

ただ、ファーストアルバムで提示した方向を消化せず、音楽性を極める前にひたすらシフトチェンジする事で中途半端な作品を作り続けるのであれば、Ramonesのようにひたすらに一つの音楽性を極める方が多くの人の心にいつまでも残るのではないかとも思います。



さて、Bowling For Soupの新作「Great Burrito Extortion Case」が発売されました。
Bowling For Soupは既に10年以上のキャリアのあるアメリカのバンドですが、7枚目の前作が過去最高のセールスを記録あげています。


私が彼らを知ったのはメジャーデビューアルバム「Let's Do It for Johnny!」でまず最初に目を引いたのがメンバーのChris Burney/クリス・バーニーの巨漢でした。彼がドラムであると信じて疑わなかった自分ですが、後に彼がギター担当であると知って驚愕し、「お前がギターかよっ!」と思わず口に出したと共に、迂闊にも軽く感動してしまった事を覚えてます。

Let's Do It for Johnny!
Bowling for Soup
B00004SBRX


彼がギターであることによりこのバンドはパフォーマンスの面で大分得をしているでしょうし、事実グラミー賞のベスト・ボーカル・パフォーマンス賞を受賞してます(彼に直接関係ないかもですが)。


少し話が逸れましたが、彼らの新作である「Great Burrito Extortion Case」はインディーズから数えて通算8枚目のアルバム(未発表曲やサントラ提供曲、Bサイド曲をコンパイルした“Bowling For Soup Goes To The Movies”を入れれば9枚目)になるのですが、基本的なサウンドはほとんど変わっていません。分かりやすいサウンドとメロディにユーモアと固有名詞を詰め込んだ歌詞。はたから見るとマンネリに見えるかもしれないほどの微笑ましいサウンドと歌が詰め込まれたアルバムですが、それを極める事によってボウリング・フォー・スープ節を確立した感があります。
また、今回のアルバムは外部から多くのプロデューサーや競作者を招いて製作されており、各プロデューサーが変化を加えることで楽曲に緩急が付き、アルバム全体のバランスを保っています。※Butch Walker、Adam Schlesinger(Fountains Of Wayne)、Mitch Allan(SR-71)、Stacy Jones(American Hi-Fi)などなどそうそうたるメンバーが参加。
Butch WalkerやAdam Schlesingerは素晴らしいプロデューサーではありますが、今作においてBowling For Soupが一人のプロデューサーに依存しなかった事は成功だったと言えるでしょう(Butch WalkerやAdam Schlesingerの最近の活動や作品を見る限りでは)。
今作でもハイスクール時代の悲喜交交を歌った「High School Never Ends」を始め、Bowling For Soupは一貫して恋愛と青さと眩しさとくだらなさを歌い続けます。
その音楽と人生を楽しもうとするスタイルこそが情けなくもあり、また潔くもあるのです。

人生で体験する複雑な人間関係の駆け引きって、つまりはハイスクールから始まっているんだ。

「とにかく5年ほど辛抱すれば、キミもそのころには変わってて、今の泣きたい状況も笑い飛ばせるようになるから」って、悩める若者に言ってあげたい。

日本盤ライナーJaret Reddick/ジャレット・リディック(Vo&G)のインタビューより引用


彼らの曲が苦しみを吹き飛ばし、微笑ましいほどポップなのは何故か?

答えはJaret Reddickのこの発言の中にある気がします。

Bowling for Soup Goes to the Movies
Bowling for Soup
B000BM6ARY


ブリトー強奪大事件
ボウリング・フォー・スープ
B000J10EHE



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