Stan Getz
2007年に自分が一番耳にしていたのは、RockでもDanceでも無くJazz。
語れるほど造詣が深くないジャンルですが、今年一番愛聴したアーティストと作品について少々。
こんな事書くとふざけるなという声が上がりそうですが、Stan Getzの何が格好良いかというと、まずその名前だと思います。
「スタン・ゲッツ」という言葉のスッキリと身が引き締まる様な響きが大変格好良い。そして、その名前以上に彼のテナーサックスは格好良い。
非常に陳腐な表現で申し訳ないですが、Stan Getzの暖かみがあってロマンティックな音色はいつまでも耳に残るし、Stan Getzの天才的な閃きを感じるアドリブには思わず溜息が出てしまうのです。自分はJazzに対して最初はボーカルものから入り、徐々にリズムが強い作品を好んで聞く傾向へ変化していったのですが、今年はもっと心地よくて暖かみのあるサウンドを好んで聞きました。
Stan Getzの作品の中で今年好んで聞いたのはlive盤を筆頭に以下の三枚。50年代の名演ばかりを収めた三枚はどれも名盤ですのでお勧めできます。
Stan Getz at Storyville, Vols. 1 & 2
Stan Getz

客の興奮も伝わる『Stan Getz at Storyville, Vols. 1 & 2』は非常に暖かみのあるサウンドで、Stan Getzのライブ盤ならではのロマンティックなフレーズとアドリブが堪能出来ます。
ザ・コンプリート・ルースト・セッション Vol.1
スタン・ゲッツ ホレス・シルヴァー アル・ヘイグ

『ザ・コンプリート・ルースト・セッション Vol.1』はオリジナルも素晴らしいですし、随所で変幻自在で閃きに溢れるStan Getzのプレイが堪能出来ます。いや、それにしてもビックリするくらい軽やかで甘いサウンドです。
ザ・コンプリート・ルースト・セッション Vol.2
スタン・ゲッツ ジミー・レイニー ホレス・シルヴァー

Vol.1に比べて地味な存在の『ザ・コンプリート・ルースト・セッション Vol.2』ですが、スタンダードも印象に残りますし、Stan Getzの歌心(もちろん歌ってるわけではないですが)を楽しめるのはむしろこの作品だと思います。
という事で、来年はたまにはJazzの記事も書いていきたいなと思います。
もちろんmusiraが完成したら、こっそりJazzのレビュー書くつもりです。
次回は【2007年間ベスト】Dance,R&B,HipHop部門を発表の予定。
ラベル:Stan Getz