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2007年03月28日

無責任クレイジー

自分の人格形成に大きな影響を与えたアーティストとの別れというものは、いつでも複雑で物悲しい。

最初に彼という人物を認識したのは、同じく人格形成に大きな影響を与えた「親子ゲーム」というドラマだった思います。
当然最初は役者としての彼を知った訳ですから、アーティストとしての彼の存在を知ったのは少し後の事になります。
アーティストとしての彼も、役者の時と同じでダンディで背筋の伸びた佇まいを持ち、1990年に音楽シーンに突如として復帰した時にも、以前と変わらない軽やかな歌声を聞かせてくれたのでした。
発売後すぐに買って聞きまくった「スーダラ伝説」はメドレー形式だったから、沢山の楽曲に触れる事が出来たし、その年の紅白歌合戦で完璧なステージを見せてくれた記憶が脳裏に鮮明に残っています。
(ちなみにその年の紅白歌合戦はシンディローパーの後に長渕剛が伝説の15分。その後、宮沢りえ、忍者、再結成ピンクレディー、たま、B.B.クイーンズという恐ろしい流れの後での出演で印象深い)

当時はメッセージ性の強いクレイジーな歌詞(というか無責任)に影響を受け、楽して儲けるスタイルタイミングとC調に無責任に憧れる中学生だったような気がします(今でもそうですが)。
今になって考えてみると、その時期はイカ天によるバンドブームでもあったのでFLYING KIDSBLANKEY JET CITYと一緒に「スーダラ節」を聞いてたわけで、そんな中学生は少し嫌だなとも思うわけです。
中学生ながらに自分で歌おうとしても、どうしても彼の軽やかで艶のある歌声は表現できなくて苦労したのですが、笑いながら歌うという後にも先にも例を見ない歌唱法は、しっかりとした声楽の教養に裏打ちされたものですので、素人にとって難しいのは当然の事で、

「てな事言われてその気になって」

このフレーズを彼以上の説得力を持って歌う人間というのは、今後、確実に出てこないのだと思います。

無責任でブレイクした人生だった為、そのパブリックイメージと懸け離れた真面目な人柄との狭間で苦悩したというエピソードが目に付きますが、むしろその真面目な人柄と家柄(実家はお寺)が醸しだす品格こそが彼の魅力でもあり、その独特の魅力はどの分野においても群を抜いていたように思います。

追悼番組なんかを見ていると、「この様な人は今後出てこないでしょう」というフレーズが司会者の常套句として出てきますが、
本当の意味で彼のような品を持った音楽人であり芸人は生まれてこないと思うし、年々品が無くなっていく日本の芸能界を考えた時に、初めて彼の不在の大きさを感じるのかもしれません。

彼は全盛期の10年の間に30作もの東宝クレージー映画に出演しています。
残念な事でもあり同時に喜ばしい事なのですが、自分はシリーズを数作しか見てませんので、無責任且つ真剣に、そしてゆっくりと、この作品達を楽しもうと思っています。


永遠の無責任男に合掌


大瀧詠一プロデュースの好作

植木等的音楽
植木等 伊藤アキラ SHEB WOOLEY
B00005EJJY


素晴らしき無責任の世界

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遺作が舞妓Haaaan!!!というのも彼らしい。

公開を楽しみに待ちたいと思います。

2007年03月26日

年内サイトオープンを目指して。

お久しぶりですみません。

サイト作成経過のご報告です。

現在、経営革新の承認によって優遇される低金利の融資先の資料を取り寄せており、資金面での検討を続けています。

引き続きプログラマーやSEなどの方とお会いしたり、コンタクトを取っており、正式な見積もりも幾つか頂きました。

今後の流れてとしては

4月
補助金の説明会、
商工会議所の企業診断士の先生に経営相談

5月
融資、補助金申込先の決定

6月
プログラマーの決定、融資申込

7月
サイト作成開始


最短でこの様な流れになりそうです。

サイト作成をお願いした場合、納期として3〜4ヶ月を予定してますので、順調にいけば年内にサイトオープンに漕ぎつけれると思います。

また大きな動きあれば報告致します!

今後とも、どうぞ宜しくお願いいたします。


引き続き、音楽データベース作成に協力してくださるサイト様を募集しております(サイトが出来れば会員登録するよー くらいの気持ちで大丈夫ですので)。当サイト『音楽データベースをみんなで作ろう』をサイト内でご紹介頂くか、リンクを貼って頂ければ、こちらでもリンクを貼らせて頂きますので、ご一報下さい。

mixi内にコミュニティも作っておりますので「こんな機能があったら便利だなー」など何か御意見・御感想ありましたら、気軽に参加して頂ければ助かります。

そちらもどうぞ宜しくお願い致します。
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2007年03月08日

いつまでも回り続けるThe Queersの『Munki Brain』

子供の頃、アレを望む事がすごく申し訳なくて、照れくさくて欲しくない振りをした。
だけど遠慮なく、アレを望む君を見てホントはちょっと羨ましかったんだ。
あの頃欲しかったアレは、もうそれほど欲しくなくなったけど、ホントはちょっとじゃなくて大分羨ましかった事に気づいたんだ。
あの頃手に入れなかったアレはもうどこにも置いていないくせに。



人生においてそんな話はどこにでもあるけれど、音楽もきっとそうなんだと思います。

The Queersの新作『Munki Brain』を聞いていると懐かしくて甘酸っぱくて泣きじゃくる子供のような気持ちになります。
もうすでにあちらこちらで絶賛されているので、書く事が無くなるくらいの傑作だけど、それでも書かなくてはいけないのは多くの人に届いて欲しいと強く思うからであります。


頭に思い浮かんだGreen DayThe MuffsThe Beach Boys

だけどそんな陳腐な修辞詞すらこの作品には必要がないのだと思います。

聞けば聞くほど泣けるけど、その一方で不安と強迫観念にとらわれるほどの傑作は、大人になれなかった大人と子供になれなかった若者達の為のロックンロール。

本当にやりたい事はそれなのかい?

本当に好きなものはそれなのかい?


評価を求めるあまり本質からずれてしまったバンドが多い中、Queersは本質から逃げずに徹底的にグルグルと同じ場所を回り続けています。

Munki Brain
The Queers
B000MR9EIU


新作『Munki Brain』に収録されている、伝説のサーファーである「Duke Kahanamoku」をズバリそのままタイトルにしたアホアホハワイソングはBeach Boysの素敵な現代解釈だと思うし、Skeeter Davisのカバーである「I Can't Stay Mad at You」Beach Boysの流れを汲みながらのコーラスワークを堪能できる良カバーだと思います。
これだけ長いキャリアを持つQueersが奏でる音楽は、飛び跳ねるようにポップでバブルガムでご機嫌な楽曲達で、それは不器用かもしれないけど、どこにも驕りが無い音楽に聴こえます。

多分その事が、音楽に関わる人間を不安にすらさせるのだと思います。

そんな『Munki Brain』の最後に収録されている、その名も「Brian Wilson」という曲があるのですが、いつもお世話になっているThe Muffs' Fanpage In Japanのぴかおさん訳詞が素晴らしいので転載させて頂きます。
「Brian Wilson」

by The Queers

ベッドの中に10年間篭りっ放しで

頭の中で暮らしていたら

いつの間にか世界は様変わり

一体いつから現実が敵になってしまったの?

一体いつ夏は終わったの?


ベイビー、でもこれで全部終わったわけじゃないんだぜ

どんなに打ちのめされようとも

あなたの歌を聴けば

また一からやり直す勇気が湧いてくるよ

僕はあなたと一緒にこの歌を歌いたいのさ


きっと大丈夫だよ、ブライアン・ウィルソン

きっと大丈夫だよ、僕があなたの傍にいるからね

きっと大丈夫だよ、ブライアン・ウィルソン

だってあなたはまだ生きているじゃないか


話し相手なんていない僕だけど

あなたは僕の一番大切な人

あなたの歌だけが僕の心の支え

だからこの広い世界の中で一人ぼっちでもやっていけるんだよ


きっと大丈夫だよ、ブライアン・ウィルソン

きっと大丈夫だよ、僕があなたの傍にいるからね

きっと大丈夫だよ、ブライアン・ウィルソン

だってあなたはまだ生きているじゃないか


きっと大丈夫だよ ねえ、ブライアン・ウィルソン

日本盤に付いてた訳詞の100倍素敵でスウィートな訳詞だと思います。

Queersに関してはぴかおさんの解説付きディスコグラフィーもあるので興味を持った人はぜひ読んで見て下さい。

Queersを本格的に聴き始めたのは前作『Pleasant Screams』のレビューをぴかおさんのサイトで読んだ事がきっかけだったと思います。
Muffsが好きだった事でぴかおさんのサイトを知ったわけだから、MuffsがいなかったらQueersには出会ってなかったなかったかもしれない。
だけど、Beach BoysRamonesを聞き続けている限り、いつの日かMuffsQueersにも出会っていたんだと思います。

Pleasant Screams
The Queers
B000063COM


こうやって音楽は回っていくものだし、人と人とが繋がっていくものだなと思います。

そしてこんな素敵な音楽が、いついつまでも生まれ続けていく事を心より願うわけであります。

2007年03月07日

経営革新計画が承認されました。

本日、商工部経営金融課様から封書が届き、経営革新計画に係る承認申請が承認されました
この経営革新の承認によって、融資の条件が格段に良くなる為、資金調達の手段が増えることになります。
これで、有利な条件でサイト作成の為の資金調達が出来そうです。

また、補助金に関しても応募の資格が出来たので、応募も検討したいと思います。
ただ、この事業が公共性が高いものでは無いという見方をされる可能性が高い為、補助金はあまり期待は出来ないとも言われています。
しかし、この計画に事業性があり収益を見込めるプランであることを認めて頂いたという事で、一歩前進しました。
まだ、スタート地点にたったばかりの音楽データベースのサイトですが今後とも宜しくお願い致します。

1月から2月にかけては、この承認申請書の作成に時間がかかってしまいました。
今後は補助金の申請、融資のプランの選定、プログラマーの選定に力を注ぐ事になります。また、進展があり次第ブログでも報告させて頂きます。


引き続き、音楽データベース作成に協力してくださるサイト様を募集しております(サイトが出来れば会員登録するよー くらいの気持ちで大丈夫ですので)。当サイト『音楽データベースをみんなで作ろう』をサイト内でご紹介頂くか、リンクを貼って頂ければ、こちらでもリンクを貼らせて頂きますので、ご一報下さい。

mixi内にコミュニティも作っておりますので「こんな機能があったら便利だなー」など何か御意見・御感想ありましたら、気軽に参加して頂ければ助かります。

そちらもどうぞ宜しくお願いいたします。
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2007年03月05日

国境を越えるIdlewildの新作『Make Another World』

日本にいると中々実感がわかないのですが、イギリスという国は複雑な国でして、正式名称はグレートブリテンおよび北アイルランド連合王国でイギリスという呼び名は通称でしかないわけです。
ご存知の通り、イギリスはイングランド (England)、 ウェールズ (Wales)、スコットランド (Scotland)、 北アイルランド (Northern Ireland) の四つの非独立国の集まりです。
自分達が良く使うUKという単語もUnited Kingdomの略ですので連合王国という意味になります。

ですので、ひとことにイギリスといっても、そこには日本人の理解が及ばない歴史的で民族的でデリケートな問題もあるわけです。

その中でスコットランドは独自の文化や音楽を育んできた場所でもあり、非常にトラッドで暖かみのある作風の音楽を沢山生み出した場所でもあるわけです(スコッチだけではないのであります)。

そんなUKはスコットランド出身のバンドIdlewildの新作『Make Another World』は今までの作品の総決算的な内容になっています。
個人的には前作ほどの驚きや感動は無いけれども、胸を張ってお勧めできるバンドになったものだと感慨が深い一枚です。

元々IdlewildはUSインディーズの要素を取り入れたUKバンドとしてデビューしたわけですが、この系譜の音を鳴らしているUKのバンドの名前がほとんど挙がらない中で、唯一で独自のポジションを築き上げてきたバンドといえると思います。
もう、ハッキリと断言してしまえば、初期のR.E.M+UKロック=Idlewildの構図はどうしても浮かんでくるわけで、これはあちこちで書かれていることだと思いますがボーカルのRoddy WoombleR.E.Mの影響を受けているのは明らかであって、それを隠すわけでもなく高らかにUKの音に昇華させていると思うのです。
デビュー当時からマイケル・スタイプ+モリッシー的なボーカルである事は指摘されていたのですが、自分がハッキリとマイケル・スタイプの影を感じたのはRoddy Woombleのソロアルバム『My Secret Is My Silence』(名盤)であって、Roddy Woombleの歌声が穏やかになり、ルーツに迫れば迫るほどスタイプ色が顔を覗かせます(音楽的には少し離れる部分もありますが)。
ソロアルバムではスコティッシュなトラッドミュージックを普遍的なフォークソングとして奏でているRoddy Woomble
作中で随所にフューチャーしてあるKate Rusbyのボーカルが彩りを加えており、全体的に暖かい作品となっています。
また、Idlewildの盟友Rob Jonesや奥さんであるSons & DaughtersAilidh Lennonが参加している事が肩の力が抜けた作品になっている要因のひとつになっているのだと思います。
余談ですがプロデューサーのJohn McCuskerKate Rusbyの旦那ですので、二組の夫婦がこのアルバムには参加しているという事になります。そりゃー素敵で暖かい作品になるわけです。

My Secret Is My Silence
Roddy Woomble
B000GFKUJU


話をIdlewild本体に戻します。
今作の『Make Another World』は非常にバランスが取れた作品だと思うし、前作『Warnings/Promises』(超名盤)の穏やかさに不満があったIdlewildを昔から聞いているファンも納得の出来ではないかと思います。

Warnings/Promises
Idlewild
B00076SJ5U


微妙な表現ですが『Make Another World』R.E.Mのキャリアで言えば『Monster』のような作品ではないかと思います(一般的に評価に低い『Monster』ですが、自分は好きな作品です)。
Idlewild一番ポップで【D・I・S・C・O】(PV参照)な「No Emotion」R.E.M「What's the Frequency, Kenneth?」的な名曲としてとして存在感を放ち続ける事になると思います。
ただ単に昔のパンキッシュで攻撃的なIdlewildが帰ってきたというより、前作の路線を継承しつつも原点に帰ろうとしたことが生んだ進化であるといえると思います。
前作よりキラキラしてメロウな部分が減ったとはいえ、ギターの音色が格段に響く今作は、現在のIdlewildの健全なバンドの状態を現しています。

Monster
R.E.M.
B000002MU3


Make Another World
Idlewild
B000NJWJHA


スコットランドから出てきたIdlewildが、ジャンルや国境を超えて多くの人が聞くべき音楽を奏でるバンドになり、そしてUSロックとの架け橋になろうとしている。

その意味でもIdlewildは素晴らしいバンドだと思います。
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